札幌市学校保健会が研修会

（札幌市 2023-07-04付）

札幌市学校保健会研修会

札幌市学校保健会が研修会

高い意識持ち管理を

薬品等の取り扱いを解説

　札幌市学校保健会（多米淳会長）は６月中旬、札幌市医師会館で５年度研修会を開催した。札幌学校薬剤師会の中山章副会長が「学校における薬品管理マニュアル４年度改訂について」と題して講演。一般用医薬品の児童生徒に対する提供や、理科薬品・一般用医薬品の管理・取り扱いに関する留意事項を解説し、薬品を預かる者として高い意識を持つ必要性を説いた。

　同会は、学校医・学校歯科医、学校薬剤師、教職員、ＰＴＡなど１４団体で構成しており、児童生徒の健康増進に向けた活動を展開。例年６月に研修会、１２月に研究大会を開催している。

　冒頭、宮下元樹副会長があいさつに立ち、１２月に開催する研究大会について触れたあと「今回の研修会で学んだことを学校現場で十分に生かしてほしい」と話した。

　続いて中山副会長が講演した。一般用医薬品を購入する際は、安全性の高い小包装かつ個別包装の第３類医薬品を可能な限り選択し、薬剤師が提供する第１類および要指導医薬品は避けることを含有成分や実例を挙げて説明した。

　このほか、一般用医薬品の保管期限は未開封で３年が目安になっていることや、理科薬品は多量の水で希釈してから廃棄するなどと解説した。

　このあと、参加者は４つのブースに分かれ、環境実技研修を受講した。照度、騒音、二酸化炭素濃度、ダニを検出する機器の使い方などの実演を通して、学校の環境衛生向上への研鑚を積んだ。

(札幌市 2023-07-04付)