札幌市教委　小・中ＣＳ導入へ　手引　本年度中に配布　学校運営協構成員や流れ等

（札幌市 2023-07-03付）

　札幌市教委は、市立小・中学校へのコミュニティ・スクール（ＣＳ）導入に向けて手引を作成する考えだ。学校運営協議会で想定されるメンバー、導入後の流れなどを例示し、各校の円滑なＣＳ導入につなげていく。６年度以降の導入に向け、本年度中の配布を予定している。

　市教委は、小中一貫した教育の一層の充実などにつなげるため、４年度からＣＳの導入に向けた検討を開始。６年度以降、小中一貫した教育のパートナー校単位で学校運営協議会の設置を順次進めていく予定となっている。

　５月下旬に開かれた第３回札幌らしいＣＳの在り方検討会議では、市が目指すＣＳ案として「さっぽろっ子自治的な活動」と学校運営協議会をつなげ、子どもの声を学校運営に反映させる仕組みを構築するとともに、小中一貫した教育と連動させる考えを示した。

　学校運営協議会設置に当たっての基本的な考え方として、パートナー校で１つの協議会を設置し、メンバーは中学校区地域関係者、各学校保護者および関係者などが考えられるとしている。

　体制については、地教行法の法定事項やパートナー校共通のテーマは全体協議会、各校の取組は各校分科会で議論することを想定。学校評議員などの既存の会議体は学校運営協議会へ統合することを検討している。

　こうした考え方や導入後の流れなどについて具体例を提示し、各校の円滑なＣＳ導入につなげるため、手引を作成する予定としている。

(札幌市 2023-07-03付)