跳び立て若き翼　北海道総体２０２３　花のカーペットでエール　十勝管内４校　真心込め準備　開幕まであと１２日

（道・道教委 2023-07-10付）

選手の活躍を願って花づくりに励んだ

　【帯広発】全国高校総体（インターハイ）出場選手を彩り豊かな花々で迎えようと、帯広農業高校、士幌高校、清水高校、更別農業高校の４校が協力して花づくりに励んでいる。帯広市および音更町の会場を各２０個のプランターで彩る計画。帯広の森競技場では、北海道の形を模した“花のフロアカーペット”が選手たちの背中を押す。

　昨年、管内統括校の帯広農業高は、花が咲く時期を検証するために試験栽培に取り組んだ。品種は各校で栽培実績のあるサルビア、シロタイギク、マリーゴールドの３種。園芸クラブの生徒たちが管理作業に携わり、発芽率が異なる花々の播種時期を分析した。

　各校は分析結果をもとに、ことし５月から開幕に向けて作業を本格化。３種を同時に育てる帯広農業高の生徒たちは、株の成長に合わせて管理に細心の注意を払う。一つの花を大きく育てるために蕾を剪定する「摘蕾（てきらい）」作業には２週間ほどをかけた。「緊張する選手が多いと思うので、きれいな花を見てリラックスしてほしい」。丹精込めた作業一つ一つに、選手の活躍を支えたいと願う真心があふれる。

　７月２８日、女子サッカーや剣道が行われる各会場にプランターが届けられる。８月４日には、アーチェリーの会場となる帯広の森陸上競技場に、４校の生徒たちの思いが詰まった“花のフロアカーペット”が敷き詰められる。生徒たちは設置後の追肥作業なども担うという。鮮やかな花々を保つために最後まで心血を注ぐ。

(道・道教委 2023-07-10付)