体育専科等配置校の体力合計点 小学校男女 全国以上に 授業改善や環境整備が奏功
(道・道教委 2023-07-11付)

1面表
体育専科教員配置小学校の体力合計点(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は体育専科教員・体育エキスパート教員の配置小学校における4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の体力合計点をまとめた。全国平均を50とした場合のT得点は体育専科教員配置校が52以上、体育エキスパート教員配置校は51以上といずれも全国平均以上に。体育専科教員配置校の男子の体力合計点は54・80点で全国4位の秋田県(54・31点)を上回るなど授業改善をはじめとする各学校の取組の成果が表れている。

 道教委は平成25年度から体育専科教員の配置を開始。専門性を生かした体育授業を推進するとともに、学級担任とのチーム・ティーチング指導や指導方法の工夫改善を図る実践研究に取り組んでいる。体育エキスパート教員は配置校における指導助言のほか、教育局・市町村との連携による取組の企画・運営、授業公開や他校種連携などを担うなど、授業内外における体力向上に向けた取組の充実を図っている。

 4年度は23人の小学校体育専科教員と9人の小学校体育エキスパート教員を配置。体育専科教員と体育エキスパート教員を合わせた配置校の体力合計点の平均値は男子が54・34、女子が56・03、T得点は男子が52・2、女子が51・9。

 専科教員等の各配置校においては、児童生徒が自己肯定感や意欲を高め「できた」「分かった」を実感できる手だてを工夫した授業づくりを推進。運動遊びに使えるコーナーを体育館に設置するなど仲間と楽しく運動する機会を設けているほか日常的な運動環境を整備し、実践をオンラインも活用して共有している。

 また、体力向上プランに基づき自校の課題の明確化を図り、近隣校や地域とも連携して体力・運動能力の向上や運動習慣の定着に向けた取組を推進。運動が得意な子どもと苦手な子どもの二極化の解消にも功を奏している。

 道教委は8月下旬に体育専科教員などを対象とする体力向上推進会議を開催し、有識者の助言の下、道内児童生徒の体力向上に向けた取組を協議する予定だ。

(道・道教委 2023-07-11付)

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