道教委　特別支援代表校長会議　校内支援体制の確立を　校内委員会の機能強化も

（道・道教委 2023-07-12付）

第１回特別支援学校代表校長会議

　道教委は１０日、道庁別館で第１回特別支援学校代表校長会議を開いた。各課担当者が所管事項を説明。堀籠康行特別支援教育担当局長は、国においてインクルーシブ教育システムの実現に向けた取組が一層進められている現状を伝え、道教委において今後、校内支援体制の確立や、校内委員会の機能強化を図っていく方向性を示した。

　本道の特別支援教育に関わる行政上の課題等について情報提供および協議を行い、特別支援学校における学校運営全般の改善・充実が目的。道特別支援学校長会の役員をはじめ、専門部長や道障がい種別校長会の会長ら２４人が参加した。

　開会に当たり、道教委の堀籠特別支援教育担当局長があいさつ。国において今後の教育政策の一つに「特別支援教育の推進」を掲げ「障がいのある子どもと障がいのない子どもが可能な限り共に学ぶ“インクルーシブ教育システム”の実現に向けた取組を一層進めることとしている」と報告。適切な就学先決定の促進とともに、身近な地域で障がいの状態等に応じた適切な指導や必要な支援を受けられるよう、全ての教職員が特別支援教育に係る理解を深める取組の推進が求められていることを強調した。

　その上で、道教委として新たな「特別支援教育に関する基本方針」において、特別支援教育の質の向上に向けた教職員の専門性向上を重点に位置付けていることを伝え、１９日に「管理職のための特別支援教育に関する研修会」を初開催することを報告。研修会で、全教職員で組織的に対応する校内支援体制を確立すること、その中心となる校内委員会の機能強化を図っていく方向性を示した。

　引き続き、各課担当者が行政説明。特別支援学校の学級編制についてや６年度公立特別支援学校配置計画などについて解説した。

　特別支援教育課所管では、医療的ケアの必要な児童生徒等の教育機会の保障や道特別支援学校地域連携・協働推進事業、障がいのある子どもの教育支援などについて説明した。

(道・道教委 2023-07-12付)