教育振興基本計画　行動計画編案　共生社会担う力育成　誰一人取り残されない教育　札幌市教委

（札幌市 2023-07-13付）

　札幌市教委は、仮称・第２期教育振興基本計画におけるアクションプラン編の案をまとめた。ビジョン編で示した３つの基本的方向性を踏まえ「主体的に考え行動する力を育む教育活動の推進」など１２の教育施策を掲げた。６～１０年度までの前期５年間で重点的に取り組んでいく項目として「共生社会を担う力の育成」「誰一人取り残されない教育の推進」「生涯にわたる健やかな体の育成」の３点を位置付けた。

　１１日の第２回検討会議で示したもの。

　今回は、６月に示した「ビジョン編」案を踏まえ、６～１０年度の前期５年間で具体的に取り組む施策および事業・取組を示す「アクションプラン編」の案を報告した。

　ビジョン編で掲げた計画の基本的方向性①一人ひとりが自他の良さや可能性を認め合える学びの推進②学校・家庭・地域総ぐるみで育み、生涯にわたり学び続ける機会の拡充③社会の変化に対応した教育環境の充実―の３点に基づき、１２の教育施策を展開する方針だ。

　①に対応する施策として「主体的に考え行動する力を育む教育活動の推進」「豊かな人間性や社会性を育む教育活動の推進」「多様な教育的ニーズに応じた教育の充実」「誰もが安心して学びに向かうことができる支援の充実」を掲げた。

　②では「ふるさと札幌の特色を生かし、地域に根ざした教育活動の推進」「家庭・地域の教育力向上を支援する取組の推進」「多様な地域資源を活用した豊かな学びや子どもの成長を支える取組の推進」「生涯にわたり学び、学んだ成果を生かすことのできる機会の充実」に取り組んでいく。

　③では「安全・安心な教育環境の整備」「教育ＤＸ推進に向けた教育環境の整備」「子ども一人ひとりの学びを支える教職員の資質向上と指導体制の構築」「豊かな生活につながる学びの環境の充実」の４つを示した。

　また、第１期計画の振り返りを踏まえ、重点項目として「共生社会を担う力の育成」「誰一人取り残されない教育の推進」「生涯にわたる健やかな体の育成」の３点を位置付けた。

　成果指標については、市民への分かりやすさ、施策における代表的な要素を踏まえ２３項目を設定。「“札幌っていいな”と感じている子どもの割合」「自分の学びや成長に学校以外の様々な人が関わっていると感じている子どもの割合」など、現状値が明らかになっておらず新たに算出する項目は１３項目となっている。

　９月１日に開く第３回会議で全体素案を提示する予定。

(札幌市 2023-07-13付)