教育振興基本計画成果指標２３項目　１０年度までに８０％に　自分は必要とされている　札幌市教委

（札幌市 2023-07-14付）

　札幌市教委が公表した仮称・第２期教育振興基本計画のアクションプラン編案（１３日付８面既報）では、６～１０年度の前期５年間で取り組んでいく１２の施策に応じて、成果指標２３項目を設定。「自分が必要とされていると感じている子どもの割合」を４年度時点の当初値６１・６％から、１０年度までに８０％に引き上げることなどを掲げている。

　成果指標の概要はつぎのとおり。

【一人一人が自他のよさや可能性を認め合える学びの推進】

▼主体的に考え行動する力を育む教育活動の推進

▽自分の目標をもって生活している子どもの割合

・目標値＝８０％

▽疑問や課題を解決するために、自分で方法を考えるようにしている子どもの割合

・当初値＝７８・１％

・目標値＝８５％

▼豊かな人間性や社会性を育む教育活動の推進

▽自分にはよいところがあると考えている子どもの割合

・当初値＝７８・８％

・目標値＝９０％

▽自分が必要とさていると感じている子どもの割合

・当初値＝６１・６％

・目標値＝８０％

▼多様な教育的ニーズに応じた教育の充実

▽通常の学級に在籍する特別な教育的支援が必要な子どものうち、個別の教育支援計画を支援に生かすことのできた子どもの割合

・目標値＝８０％

▽学びのサポーターとの連携によって、支援の充実を図ることができた学校の割合

・当初値＝９２％

・目標値＝１００％

▼誰もが安心して学びに向かうことができる支援の充実

▽「自分が安心して学ぶことができている」と考えている子どもの割合

・目標値＝９５％

▽先生や家族以外にも相談できる大人がいると考えている子どもの割合

・目標値＝９０％

【学校・家庭・地域総ぐるみで育み、生涯にわたり学び続ける機会の拡充】

▼ふるさと札幌の特色を生かし、地域に根ざした教育活動の推進

▽「札幌っていいな」と感じている子どもの割合

・目標値＝９０％

▽振り返りを通して、自分の伸びや成長を感じることがあると答えた子どもの割合

・当初値＝７２・６％

・目標値＝９０％

▼家庭・地域の教育力向上を支援する取組の推進

▽家の人や地域の人に認められたり、支えられたりしていると感じることがある子どもの割合

・目標値＝９０％

▽家庭教育事業への参加が、今後の家庭教育に役立てることができると感じた市民の割合

・目標値＝９１％

▼多様な地域資源を活用した豊かな学びや子どもの成長を支える取組の推進

▽地域学校協働活動に参加している子どもの年間延べ参加者数

・当初値＝１万３０６１人

・目標値＝１４万人

▽自分の学びや成長に学校以外の様々な人が関わっていると感じている子どもの割合

・目標値＝９０％

▼生涯にわたり学び、学んだ成果を生かすことのできる機会の充実

▽生涯学習をしている市民の割合

・当初値＝７６・２％

・目標値＝８０％

▽さっぽろ市民カレッジでこれまでに学んだ成果を生かしているまたは今後生かしたいと考えている市民の割合

・目標値＝８０％

【社会の変化に対応した教育環境の充実】

▼安全・安心な教育環境の整備

▽自分の学ぶ環境は、安全面での配慮がされていると考えている子どもの割合

・目標値＝１００％

▽公立学校施設へのエレベーター整備数

・当初値＝５２校

・目標値＝１２９校

▼教育ＤＸ推進に向けた教育環境の整備

▽情報の正しい活用の仕方を考えて端末を使っている子どもの割合

・目標値＝９０％

▽授業や校務にＩＣＴを効果的に活用できる教員の割合

・当初値＝８１・９％

・目標値＝９０％

▼子ども一人一人の学びを支える教職員の資質向上と指導体制の構築

▽研修における学びを生かして子どもの学びの充実を図っていると答えた教職員の割合

・目標値＝１００％

▼豊かな生活につながる学びの環境の充実

▽自己の発育や健康状態に関心を持つ子どもの割合

・目標値＝１００％

▽図書館の年間延べ来館者数

・当初値＝２２５万８３２４人

・目標値＝２５０万人

(札幌市 2023-07-14付)