有明小など９校指定　大学外国人留学生交流事業を拡大　札幌市教委

（札幌市 2023-07-18付）

　札幌市教委は、大学外国人留学生等との国際交流事業について、本年度から実施校数を拡大し本格実施している。有明小学校など９校を指定。札幌国際大学の外国人留学生を各校に派遣し、多くの児童生徒に国際交流機会を提供する方針だ。

　札幌市は４年３月、札幌国際大、同大短期大学部、札幌国際プラザと国際交流・多文化共生の推進に関する連携協定を締結した。

　大学外国人留学生等との国際交流事業は、協定に基づく取組の一環として、札幌国際大と共同で行っているもの。子どもたちに異文化を知る国際交流の機会を提供することで、国際感覚を備えた未来を担う人材の育成を図るとともに、わが国の伝統と文化の理解とそれらを大切にする心情、世界の多様な文化を受け入れ尊重しようとする資質・能力の育成を目的としている。

　ことし１～３月に小学校１校、中学校１校で試行実施し、コロナ禍で減少していた外部との交流機会の充実といった成果が得られた。

　それを踏まえ、本年度から本格実施を開始し、有明小など９校を実施校に指定した。

　一定の日本語能力を有する札幌国際大の留学生を各実施校に派遣し、各校の教育内容や実情に応じた国際交流を展開する。具体的には、日本語や英語で文化などについての交流、留学生による自国の文化紹介、外国語科における言語活動への参加などを想定している。

　本年度の実施校はつぎのとおり。

▽有明小

▽山の手南小

▽石山緑小

▽本郷小

▽平岡南小

▽東白石中

▽西岡北中

▽中央中

▽義務教育学校福移学園

(札幌市 2023-07-18付)