札幌市教委　教師夢プランⅢ１日　子の具体の姿想像して　指導案のポイントなど演習

（札幌市 2023-07-14付）

教師夢プランⅢ

　札幌市教委は６月２３日、道教育大学札幌駅前サテライトで５年度教師夢プランⅢ第１日を開催した。教職課程を履修する大学３年生５１人が参加。授業の導入を構想・実践する演習などを行い、指導案づくりのポイントなどを学んだ。

　市教委は３年度、これまで大学２・３年生向けに実施していた教師夢道場の内容を拡充し、新たに教師夢プランを開始。大学１年生を対象に加え、札幌の教員として働く魅力や働く上で大切なことなどを伝えている。

　３年生対象のプランⅢは、今後控えている教育実習や教員採用候補者選考検査を見据えたより実践的な内容。初任段階における研修などを活用しながら、今後に向けて準備すべきことについて理解を深めてもらうことをねらいとしている。

　初日は、教職員育成担当課の髙橋慶之研修担当係長が学習指導案や板書のポイントについて説明。

　参加者はグループに分かれ、小学２年生算数「三角形と四角形」の指導案をもとに、子どもの「？」を引き出す導入を構想する演習を行った。

　教師役の参加者は、図形を写した紙を示しながら「これは何角形だろう」「これは何で三角形なのかな？」などと、子どもを引き付ける問いを投げかけていた。

　髙橋係長は、授業を構想する上で子どもの具体の姿を想像する重要性を伝えた。「子どもの実態を捉えて、目指す子どもの姿を語ることができるようになると良い」と助言した。

　次回は、７、１０、１１、２０、２１日の５日間にわたって行われる初任段階における研修１年次研修のいずれか１日に参加し、指導案検討の様子を見学する。

(札幌市 2023-07-14付)