色鮮やかに実るかな　札幌美園小　リンゴ袋掛け

（札幌市 2023-07-20付）

札幌美園小リンゴ袋掛け

　札幌市立美園小学校（古川恵美子校長）は６月下旬、市内環状通沿いのリンゴ並木でリンゴの袋掛けを実施した。４年生７０人が参加し、色鮮やかなリンゴが実るよう一つ一つ丁寧に袋を掛けていった。

　同校が所在する豊平区は、昭和初期まで国内有数のリンゴ産地となっていた。その歴史をしのび、昭和４９年に環状通にリンゴ並木を整備し、景観を彩っている。

　同校は４年生総合的な学習の時間で、豊平区に縁のあるリンゴを題材に地域の歴史や地域住民のまちづくりについて学ぶ活動を推進。区、美園リンゴ会と連携し、児童がリンゴに触れる機会を平成２５年度から設定している。

　本年度、リンゴ並木に出て初の活動となった今回は、「文字入りリンゴ」の制作に向け、まだ青いリンゴの実に新聞紙で作った袋を掛ける作業体験を行った。

　作業を始めるに当たり、ＪＡさっぽろ平岸支店の担当者が袋の掛け方などを説明。病害虫防止や外観品質（色づき）向上のために行う作業であることを示し「袋を掛けることで、より鮮やかな赤色に実る」と話した。

　このあと作業に移り、美園リンゴ会やＪＡさっぽろ平岸支店の人々のアドバイスを受けながら、児童たちは一つ一つの実に丁寧に袋を掛け、豊作を願った。

　参加した児童からは「思ったよりリンゴが小さかった」「豊平区のリンゴの良さをたくさんの人に知ってほしい」などの感想を寄せられた。

　今後は、児童たちがリンゴに写すシールのデザインを夏休み前までに考案し、８月３１日にシールを貼る作業を実施。１０月２４日に収穫する予定だ。

(札幌市 2023-07-20付)