札幌市教委　学校図書館管理システム　新たにクラウド化へ　本年度末開始　９年度完了予定

（札幌市 2023-07-21付）

　札幌市教委は、学校図書館の管理システムを更新し、新たにクラウド化する方針だ。現行システムの機能を維持しつつ、より低コストなシステムの運用を図る。全市立学校を６ブロックに分け、リース契約満了のタイミングに合わせて順次更新する予定。本年度末ごろから開始し、９年度までに完了させる見通しだ。

　現行のシステムは、オンプレミス型で平成２１年度に導入。全ての市立学校で運用し、蔵書管理や貸し出し・返却業務などを行ってきた。

　一方、ウィンドウズ端末でしか動作しないため、端末調達に係る選択肢が少ない。さらに、ライセンスがＯＳの変更に対応していないため、ＯＳが変わるたびに買い直す必要があり、費用面での負担が課題となっていた。

　現行システムの機能を維持しつつ、低コスト化を図るため、クラウド型のシステムに移行する考え。同時進行で端末更新も行い、より安価なクロームブックに変更する。

　主な機能に大きな変更を加える予定はなく、蔵書管理のバーコードなども引き続き現在のものを使用できる。

　導入に当たっては、学校司書および学校関係者向けの操作研修を開催するなどサポート体制を整える考え。

　市教委は「学校図書館に限らず、今後も様々な場面でコスト低減の可能性を模索したい」としている。

(札幌市 2023-07-21付)