札幌国際芸術祭へ学校連携ＰＧ　デジタルアートに挑戦　石山緑小など市内１０校で

（札幌市 2023-07-24付）

デジタル作品の制作に取り組む児童たち

　来年１、２月に開かれる札幌国際芸術祭「ＳＩＡＦ２０２４」（同実行委など主催）に向けて、学校連携プログラムがスタートした。アートユニット「フジ森」が市内１０の小・中学校を訪問し、子どもたちとプログラミングを活用したデジタルアート作品づくりに取り組む。１４日は、市立石山緑小学校（清水由美校長）で６年生約６０人が、オリジナルの雪の結晶づくりに挑戦した。

　ＳＩＡＦは平成２６、２９年に続き３度目の開催で、初めて冬季に実施する。開催テーマを「ＬＡＳＴ　ＳＮＯＷ」とし、道立近代美術館やモエレ沼公園などを会場に開く。

　学校連携プログラムは、子どもたちに芸術祭に参加してもらおうと企画した。７日の市立藤野南小学校を皮切りに、１０月まで実施する。

　１４日、石山緑小にフジ森の藤木淳さんと藤木寛子さんが訪れ、６年生がタブレット端末と藤木さんらが開発したアプリケーションを使って、オリジナルの雪の結晶づくりに取り組んだ。

　アプリケーションは、キャンバス上の好きな位置に点を描画するための命令を送り、角度を変えながら６回繰り返して雪の結晶を描く仕組み。

　はじめに、雪の結晶は６方向に対称性があることを学んだ児童たちは、縦軸と横軸の数値を変えながら点を描写する命令を打ち込み、試行錯誤を重ねた。慣れてくると、色を変えたり、点の大きさを変えたりするコードを書き、思い思いの形に仕上げた。

　児童たちの作品は、会期中に東１丁目劇場（旧北海道四季劇場）で展示する予定。

　児童は「プログラミングでアート作品がつくれることに驚いた。芸術祭に参加できてうれしいし、見に行くのが楽しみ」と笑顔で話した。

　アプリケーションは芸術祭の特設サイトで公開しており、誰でも制作できる。

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オリジナルの雪の結晶をつくるアプリケーション

(札幌市 2023-07-24付)