自然との触れ合い満喫　札幌真駒内公園小　１年生活科　川遊びや水生生物観察など

（札幌市 2023-07-25付）

　札幌市立真駒内公園小学校（甲斐瑞恵校長）は１９日、学校近くの真駒内川で１年生生活科の学習に取り組んだ。市内の建設関連企業（株）北海道技術コンサルタントと（株）ノース技研札幌支店の協力のもと、児童５７人が川遊びや水生生物観察に挑戦。身近な自然との触れ合いを通して、川に親しむ楽しさを学んだ。

　同校は例年、１年生生活科の一環で、真駒内川を教材とした授業を実施。「地域の自然を愛する心情を育てる貴重な活動」として、前年度に引き続き、市の環境保全アドバイザーを務める道技術コンサルタントの渡辺恵三技術部部長と、真駒内川水辺の楽校事務局長を務めるノース技研の沼田寛支店長に協力を依頼した。

　当日は、１年生５７人が真駒内川河畔に移動。両社のスタッフや、市豊平川さけ科学館学芸員の有賀望氏のサポートを受けながら川遊びを体験。「冷たい」「気持ちいい」などと歓声を上げながら、腰ほどの深さがある川に入った。

　続いて、たも網を手に、水生生物の捕獲に挑戦。児童たちは、フクドジョウやハナカジカ、ウグイ、ヤマメ、スジエビなどを追いかけ、身近な川に生息する生き物との触れ合いを楽しんだ。

　このあと、有賀氏が真駒内川に生息する水生生物を解説。事前に捕獲した生物を入れた観察ケースを見せながら「普段は石の下に隠れているよ」「冷たい川を好んで生息しているよ」など、それぞれの特徴を伝えた。

　ボランティアとして参加していた保護者は「自然に触れながら、安全に楽しめるところと危ないところを身をもって知ることができるのでは。安全に配慮しながら児童たちの活動を支援してもらって本当にありがたい」と、わが子の元気な姿に目を細めた。

　活動を見守った佐藤浩輝教頭は「河川のプロに活動を支えてもらうことで、保護者に安心してもらえる。たくさんの大人に見守られて、自然との触れ合いを楽しんでほしい」と話した。

(札幌市 2023-07-25付)