札幌市　高校生起業家教育イベント　アイデア考案へ意欲　道内の先輩起業家と交流

（札幌市 2023-07-25付）

　札幌市は１８日、札幌シェアオフィスＢＹＹＡＲＤで高校生向け起業教育プログラム「Ｆｕｔｕｒｅ　Ｓｋｉｌｌｓ　２０２３　Ｕ―１８」を開催した。市立高校生約３０人が参加。道内で活躍する先輩起業家との交流を通して、今後のビジネスアイデア考案に向けた意欲を高めた。

　市が主導するスタートアップの発掘、育成支援プロジェクト「Ｆｕｔｕｒｅ　Ｓｋｉｌｌｓ　２０２３」の一環として行うプログラムで、本年度から本格実施したもの。運営は（株）あしたの寺子屋が担当している。

　アイデアの見つけ方やスタートアップのフレームワークなどを学びながら、自分のビジネスアイデアを事業化するプロセスの体験を通して、世の中の課題を解決したり、将来のキャリア選択の視野を広げたりすることがねらい。

　プログラム初日の今回は、説明会と起業家との交流イベントを実施。様々な起業家・社会人たちと出会い、交流を通してビジネスや事業に対する興味を喚起することを目的とした。

　柴田愛理沙さん、歌原大悟さん、大久保徳彦さん、木下友紀さん、岡田吉伸さんの５人の先輩起業家が生徒たちのサポートに当たった。

　５人がそれぞれの事業概要を説明したほか、質問を通して生徒たちと交流。全国でも珍しいビーガン・グルテンフリースイーツの製造・販売を行っている柴田さんは「着実にステップアップできている実感があり、毎日が刺激的」とやりがいを語った。小樽市内でバー・ゲストハウス・シェアハウスを融合した施設を運営する大学生起業家の歌原さんは「大学で商学を学んでいるので、それが生かされている」と話した。

　５人の話を受けて、気になったこと、もっと知りたいことなどについてグループディスカッション。生徒たちは「刺激的な日常の中で“普通”が恋しくなることはないのか」「一人で経営するのは大変。誰か仲間がいることが大切だと感じた」など、様々な意見を交流した。

　今後は、９月９、１０日にアイデアを具体化するメインプログラムを実施。１０月１３日と１１月１０日のフォローアップレクチャーを経て、１２月２日に各グループが考案したビジネスアイデアを発表する。

(札幌市 2023-07-25付)