札幌栄小ひまわり学級の生活単元　乳製品の製造過程学ぶ　雪印メグミルク工場見学

（札幌市 2023-07-26付）

　札幌市立栄小学校（本間聡校長）のひまわり学級は１４日、生活単元学習の一環で雪印メグミルク（株）酪農と乳の歴史館・札幌工場を見学した。児童１８人は乳業発展の歴史や乳製品の製造過程について理解を深めた。

　工場見学は、生活単元学習の校外学習「バスでおでかけ」の一環。工場の仕組みや公共の場でのマナーを学習することをねらっている。

　この日は児童１８人が、公共交通機関を利用して工場を訪問。酪農と乳の歴史館では、展示物の解説やビデオ鑑賞を通じて、酪農と乳業の歴史や同社の創業からの発展の様子を学んだ。

　はじめに、同館の山本純子氏が主な乳牛の種類を紹介するとともに、動くミニチュア工場を例に、バターの製造プロセスを解説した。

　創業当時に使用されていた、バター粒を分離するための手回し装置「ハンドチャーン」や脱脂粉乳を作るための乾燥機などを紹介したあと、チーズ製品を製造する動画を上映した。

　山本氏は、乳製品に関するクイズを出題。２００㌘のバターを作るために生乳４・２㍑が必要になることや６個入りの小分けチーズが全６種類あることを解説すると、驚きの反応を見せた。

　続いて、札幌工場の牛乳製造ラインを見学。入館前の厳重な衛生管理について説明を受けた児童たちは、着衣についた細かなほこりを落とすエアシャワーを体験し、風力と音に歓声を上げた。

　工場に入ると、牛乳の殺菌処理やパック充填、出荷検査、品質検査室で職員が検査をする様子を間近で見学。

　また、製造しているヨーグルト製品をモニター映像で目にした児童たちは「見たことある」「家にある」と声を上げた。

　つぎに、社会貢献事業として同社スキージャンプチーム展示コーナーを紹介。スキー部の原田雅彦氏が長野オリンピック当時に使用したスキー板やユニフォームにも触れ、スポーツ振興にも力を注いでいることを学習した。

　山本氏がおさらいクイズとして、バター製造で使う機械の名称、衛生管理の工程などを復習したあと、全員で出来たての牛乳を味わった。

　児童たちは「いつも学校で飲んでいる牛乳が出来上がる過程を見ることができてすごかった」「牛乳を作る機械の大きさにびっくりした」と感想を述べた。

(札幌市 2023-07-26付)