札幌市教委　小学校教科書選定　８月９日に採択　６年度から使用　１１教科

（札幌市 2023-07-27付）

　札幌市教委は、６年度から小学校で使用する１１教科の教科書の選定作業を進めている。２１、２４日に開いた教育委員会会議で、市教科書選定審議会が内容調査した複数の出版社の教科書について説明があり、檜田英樹教育長と委員らが協議した。８月９日に開く教育委員会会議で採択する。

　市立学校で使用する教科書は、採択権者である市教委が、教員や学識経験者、保護者らで構成する市教科書選定審議会に、候補となる教科書の内容調査を諮問した上で決定する。

　小・中学校用教科書は原則４年ごとに採択替えを行っており、本年度は小学校用教科書の採択替えの年に当たる。

　内容調査は国の検定に合格した１６社２５９冊が対象で、２１、２４日に開いた教育委員会会議で、１１教科１３種目の教科書の調査結果について、各教科小委員会から説明があった。

　このうち社会小委員会は「課題探究的な学習」「アイヌ民族に関する学習」「ふるさと札幌を心にもつ学びに関わる学習」など６項目の取り扱いがあるかを調査したことを報告した。

　現在使用している東京書籍を含む、教育出版、日本文教出版の３社を候補として挙げた。

　算数小委員会は６社の候補を提示。委員らは「学習と日常生活が関連付けられているか」「自ら疑問や課題を持って学習することが可能な構成か」などといった視点から協議し、現在使用している教育出版をはじめ、東京書籍、大日本図書の３社に絞った。

　８月３日に開く教育委員会会議で各教科最終候補の１社を決定し、８月９日に採択する。

(札幌市 2023-07-27付)