スキー遠足パッケージ事業実施校　中の島中、新川西中に　札幌市　インストラクター派遣

（札幌市 2023-07-25付）

　札幌市スポーツ局は、新規事業となるスキー遠足パッケージ事業の実施校を中の島中学校と新川西中学校に決定した。前年度、スキー学習を実施していない中学校を対象に、スキー遠足へインストラクターを派遣するもの。指導体制などの準備期間を確保し、将来的なスキー学習導入につなげることがねらいだ。

　市は、札幌らしい特色ある学校教育のテーマの一つに「雪国札幌を考える“雪”」を位置付けており、雪に親しみ共生しようとする心を培う学びの一つとしてスキー学習を推進している。

　一方、新型コロナウイルス感染症の影響や教員の働き方改革などによって、市内中学校におけるゲレンデでのスキー学習実施率は緩やかに減少傾向にある。

　４年度の市内小・中学校におけるスキー学習の実施予定状況（４年１２月９日時点）をみると、小学校の１９７校中１９４校に対し、中学校は９８校中６５校だった。

　そこで、前年度にスキー学習を実施していない中学校を対象とした導入支援として、本年度からスキー遠足パッケージ事業を開始した。

　未実施の学校がスキー学習を行うには、専門的な知識や技能を有する指導者の確保が課題となっていることから、スキー遠足にインストラクターを派遣。スキーに関する授業を行うきっかけをつくり、自校で体制を確立するための準備期間を確保することをねらいとしている。

　６年１～３月の間、札幌国際スキー場など９ヵ所のスキー場のうちいずれかで実施。スキー遠足参加人数を基準に、生徒１０人に対しインストラクター１人を派遣する。

　実施校に対しては、指定期間の中でスキーに関する授業の実施に向けて準備し、原則として数年以内に実施することを求めている。

　本年度は中の島中と新川西中の２校で実施。中の島中では１４人のインストラクターを派遣予定。新川西中は２日間実施し、インストラクター派遣予定数は各日１６人となっている。

(札幌市 2023-07-25付)