次期8020推進プラン骨子案 小学校でモデル事業へ 札幌市 フッ化物洗口
(札幌市 2023-08-04付)

 札幌市保健福祉局は7月28日、次期生涯歯科口腔保健推進計画「さっぽろ8020推進プラン」(6~17年度)の策定に向けて協議する市歯科口腔保健推進会議の第2回会合を開き、プランの骨子案を示した。子どもの健康格差縮小のために、小学校でのフッ化物洗口のモデル事業実施を検討することを盛り込んだ。虫歯のない12歳児の割合を約30ポイント増の95%とするなど、16項目の成果指標を提示した。

 骨子案では、基本理念に「生涯にわたる歯科疾患予防や早期発見・治療の促進」「科学的根拠に基づく取組による健康格差の縮小」など5点を掲げた。

 基本理念に即した取組方針の一つに「子どもたちの健康格差の縮小に向けてフッ化物洗口の普及に努める」を示し、市内小学校でのモデル事業の実施を検討することを明記。また、本年度から開始した保育所や幼稚園、認定こども園に対する物品提供や講師派遣などの支援事業について、新規に実施を希望する園への導入支援に取り組む。

 成果指標に盛り込んだ「12歳で虫歯のない人の割合」は、3年度学校保健統計調査によると65・9%で、14年度に95%とする目標を掲げた。このほか「中学生・高校生で歯肉・歯周に以上がある人の割合」を3年度の2・3%から減少させるとした。

 9月ごろに行う次回の会合で原案を示す。

(札幌市 2023-08-04付)

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