札幌市教委　５年度食物アレルギー　１５・４％、２万２３５人　原因　小中共に「果物」最多

（札幌市 2023-08-04付）

５年度　学校給食で使用する食材で食物アレルギーの原因となる主な食品（複数回答）（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委は、本年度の学校給食における食物アレルギー対応の状況をまとめた。食物アレルギー症状のある児童生徒数は２万２３５人。全体に占める割合は１５・４％で、前年度と比べ２・７ポイント増加した。アレルギーの原因となる食品は、小中学生共に果物が最多だった。

　小・中学校における食物アレルギー症状のある児童生徒の割合は、小学校が１万３２５２人で１５・２％、中学校が６９８３人で１５・９％。前年度と比べ小学校で３・１ポイント、中学校で２・１ポイント上昇した。

　学校給食での対応として、給食で使用している食材について情報提供している児童生徒数は、小学校で２１４８人（２・５％）、中学校で９８３人（２・２％）だった。

　牛乳アレルギーで飲用を中止している小学生は５２２人（０・６％）、中学生は２９５人（０・７％）となった。

　献立内容によって主食や副食を持参しているのは、小学生で１５９３人（１・８％）、中学生で６４６人（１・５％）。過度の症状のため毎日弁当を持参しているのは、小学生で９５人（０・１％）、中学生で２６人（０・１％）だった。

　除去食の対応をしているのは、小学生で９２５人（１・１％）、中学生で３６２人（０・８％）。代替食の対応をしているのは、小学生で３３１人（０・４％）、中学生で１９５人（０・４％）となった。

　食物アレルギーの原因となる食材で最多だったのは小中共に果物で、小学生で５５１７人（４１・６％）、中学生で４１３１人（５９・２％）だった。このほか、卵、魚卵などが続いた。

(札幌市 2023-08-04付)