札幌市内５～７月熱中症搬送　全体の２割が１９歳以下　９日以降も高温　部活動など注意を

（札幌市 2023-08-07付）

　札幌市内でことし５月から７月末までに熱中症の疑いで搬送された１５６人（７月３１日時点の速報値）のうち、３１人が０～１９歳と全体の約２０％に上っていることが分かった。市消防局のまとめによるもので、小・中・高校などからの搬送は１２人。市消防局は、部活動や屋外での体育の授業などの際は、特に注意するよう呼びかけている。

　市内で熱中症の疑いで搬送された１５６人のうち、およそ９０％に当たる１３６人が軽症だった。このほか中等症が１７人、重症が３人。最高気温が３０度以上の真夏日に集中している。年代別にみると、０～１９歳が３１人で最も多かった。

　熱中症になった場所別でみると、最も多いのが「住居」で６７人（４２・９％）。続いて歩道などの「道路」や、競技場や屋外駐車場など「公衆（屋外）」がそれぞれ２６人（１６・７％）。幼稚園や保育園、小・中・高校ほか専門学校や大学を含む「教育機関」は１２人（７・７％）だった。

　子どもは基礎代謝が高いため、熱を生みやすく体温が上がりやすいなど熱中症リスクが高い。

　市消防局では「周囲の大人が気にかける必要がある」として、部活動や屋外での体育授業中などは特に注意が必要と呼びかけている。

　札幌管区気象台が３日に発表した高温に関する早期天候情報によると、９日ごろから約５日間、気温が平年よりかなり高くなる見通し。道内全域が暖気に覆われる影響で、平均気温が平年より３・１度以上高くなる可能性があるとしている。

(札幌市 2023-08-07付)