渡島局 南かやべ地域学研修会 縄文文化の価値再確認 地域の価値や可能性誇りに
(道・道教委 2023-09-01付)

南茅部高校地域学研修会

 【函館発】渡島教育局は8月23日、独自で進める縄文教育事業・渡島フロンティア人材育成事業の一環で「南かやべ地域学研修会」を南茅部高校(伊勢一哉校長)で開いた。道教育大学函館校の奥平理准教授が講師を務め、縄文遺跡がある地域の価値や可能性を解説。全校生徒27人が参加し、縄文文化の価値を再確認するとともに、地元に対する誇りを醸成するきっかけとした。

 奥平准教授は世界遺産や縄文遺跡の基礎知識、垣ノ島、大船遺跡の価値などを解説した。

 函館市内には函館空港やサッカー場、公園など縄文遺跡の跡地となっている場所が複数あることを説明し、当時の状態で保存されている南茅部地区の遺跡の重要性を強調。継承していく必要性を語った。

 垣ノ島遺跡が約6000年続いた背景について歴史的・地理的な視点から解説した上で「竪穴住居が多く並び祭祀場がある縄文人の交流の場。南茅部は大きな都会だった」と分析した。

 「三内丸山遺跡と同様、一大拠点になり得る場所」とした上で、地区の特産品であるコンブと共に、地域振興に結び付ける取組を提案。

 地域住民の理解や旅行業者による商品の提供、行政の支援など計画的な活動とともに観光案内人が求められるとし、雇用の創出にもつながる可能性を伝えた。

 質疑応答で生徒は縄文人のコミュニケーション言語や北海道と東北の土器が似通っている理由などを積極的に質問。

 今後、生徒らは青森県で地域の縄文文化のPR活動に取り組む予定としている。

(道・道教委 2023-09-01付)

その他の記事( 道・道教委)

留萌局 緊急教育長・校長会議 全力で子の命守って 自殺未然防止へ共通理解を

 留萌教育局は8月30日、オンラインで生徒指導に係る緊急教育長・校長会議を開催した。管内全ての市町村教育長と公立学校長が参加。自殺の未然防止などに関する説明を通して児童生徒を守る指導や学校組...

(2023-09-04)  全て読む

道教委 高校長協会等3団体と懇談 教職員加配拡充を要望 ALT含む外国人講師拡大へ

道文教施策重点要望に係る教育懇談会  道教委と道高校長協会(宮澤一会長)、道高校教頭・副校長会(成田豪会長)、道公立学校事務長会(岩間淳会長)との6年度道文教施策重点要望に係る教育懇談会が8月29日、札幌市内の第二水産ビルで開...

(2023-09-04)  全て読む

道内私立中高 6年度入試日程 高46校、中11校

 道私立中学高校協会は1日、6年度私立高校(全日制)および私立中学校の入試日程を公表した。  道内私立高校50校のうち、一般入試を行うのは46校で、定員は前年度比66人減の1万681人。函...

(2023-09-04)  全て読む

道教委 高校長協会等3団体要望回答 ICT人材支援を検討 正規採用者確保へ働き方改革

 道教委は、道高校長協会(宮澤一会長)、道高校教頭・副校長会(成田豪会長)、道公立学校事務長会(岩間淳会長)の6年度北海道文教施策に関する要望に対する回答をまとめた。教育の情報化のための環境...

(2023-09-04)  全て読む

道家庭教育サポート企業協定 2者と締結 管内135者 檜山局 地域人材育成へ

家庭教育サポート企業締結式  【函館発】檜山教育局は8月29日、(株)三和建設とグループ企業の(株)大野吉太郎商店の2者と道家庭教育サポート企業等制度に係る協定を締結した。藤嶋泰道局長が大野一社長と協定書を交わし、...

(2023-09-01)  全て読む

10月上旬皮切りに 授業研究・授業改善セミナー 道教委

 道教委は、本年度授業研究セミナー・授業改善セミナーの日程をまとめた。授業研究セミナーは、10月5日の上磯高校を会場に行う道南会場・数学を皮切りに5教科の研究授業・研究協議を実施。授業改善セ...

(2023-09-01)  全て読む

子の読書応援行事を初開催 自発的な活動推進へ 11月3日 ビブリオバトルなど 道教委

道子どもの読書活動応援イベント2次元コード  道教委は本年度、道子どもの読書活動応援イベントを初開催する。本年度策定した「道子どもの読書活動推進計画(第5次)」に示す各施策に基づき、11月3日の文化の日に、子どもの読書活動の普及啓発を...

(2023-09-01)  全て読む

中学校体育の指導力向上へ スペシャリスト教員が決定 管内セミナーで公開授業など

 道教委は、5年度の中学校体力向上推進教員(スペシャリスト)を決定した。各管内から実践的指導力に優れた教員14人を選び、このうち新たに芦別市立芦別中学校などの教員7人に決定した。道教委は本年...

(2023-08-31)  全て読む

いじめ防止取組プラン指標達成へ 専門家の地域格差解消必要 相談事業 認知度把握求める

道いじめ問題審議会  道教委は30日、札幌市内のかでる2・7で第1回道いじめ問題審議会を開いた=写真=。4月に策定した新しい「道いじめの防止等に向けた取組プラン」の実効性向上や、いじめ未然防止の対策案について委...

(2023-08-31)  全て読む

十勝版デュアルシステム実証事業 学びと職業の関係実体験 高校生が3コースで企業実習

デュアル実証事業上  【帯広発】十勝教育局と十勝総合振興局が進める新たな企業実習制度「十勝版デュアルシステム」実証事業が、8月上旬から管内各所で行われた。管内の高校生6人が経営ビジネス・起業やSDGsなどに関す...

(2023-08-30)  全て読む