道教委　高校長協会等３団体要望回答　ＩＣＴ人材支援を検討　正規採用者確保へ働き方改革

（道・道教委 2023-09-04付）

　道教委は、道高校長協会（宮澤一会長）、道高校教頭・副校長会（成田豪会長）、道公立学校事務長会（岩間淳会長）の６年度北海道文教施策に関する要望に対する回答をまとめた。教育の情報化のための環境整備に向け、引き続きＩＣＴの技能や知見を有する外部人材による道立学校への支援を検討していくと回答。正規採用者の確保に向けて、学校が魅力ある職場になるよう働き方改革の取組をさらに推進していく考えを示した。

　要望書は、３団体が７月１３日に倉本博史教育長に提出したもの（７月１９日付１、７面既報）。

　働き方改革の推進については、部活動指導員の配置に係る十分な財政措置を国に要望していくと回答。スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーの活用事業については、引き続き国に対して拡充や制度の充実を働きかけていくとした。

　教育の情報化のための環境整備に向けては、ＩＣＴ支援員の配置の要望等を踏まえ、財政措置のさらなる充実を引き続き国に要望するほか、ＩＣＴの技能や知見を有する外部人材による道立学校への支援を検討していく考えを示した。

　校舎等の整備については、引き続き、築年数、老朽化の状態、公立高校配置計画などの状況を踏まえた上で、大規模改造工事などを計画的に実施し、適切な学校施設の保全・機能維持に努めていくと回答。施設整備計画に基づく改修要望や補修調書による改修要望が学校から提出された場合は、継続して緊急性や優先度を判断して対応していくとした。

　教職員人事に関わっては、今後も、異動状況等を踏まえながら、高校長協会と連携し全道的な教育水準の維持向上が図られるよう、人事異動要領を厳格に運用するなどして教職員構成の適正化に努めるとした。

　管理職人事について、関係課や高校長協会等を構成員とする庁内会議で、教頭の支援策や教頭候補者の計画的な育成・確保に向け様々な取組を進めていく。

　正規採用者の確保に向けては、学校が魅力ある職場になるよう働き方改革の取組をさらに推進するほか、教員を志す学生への情報発信を強化するなどして、教員としてふさわしい資質や能力を備えたより多くの人材の確保に取り組んでいく考えを示した。

(道・道教委 2023-09-04付)