留萌局 緊急教育長・校長会議 全力で子の命守って 自殺未然防止へ共通理解を
(道・道教委 2023-09-04付)

 留萌教育局は8月30日、オンラインで生徒指導に係る緊急教育長・校長会議を開催した。管内全ての市町村教育長と公立学校長が参加。自殺の未然防止などに関する説明を通して児童生徒を守る指導や学校組織の在り方について共通理解を図った。

 同会議は、夏季休業が明けて児童生徒の心身の不調等が目立ち始める時期であることを踏まえ、生徒指導上の諸課題に係る危機管理および危機発生時の初動対応などについて共通理解を図ることを目的に開催した。

 川村秀明局長があいさつ。全国的に9月1日から新学期が始まる学校が多いことに触れ「過去数年の統計では9月1日が最も児童生徒の自殺件数が多く、私たち全ての教育関係者は危機感を最大限に高めて児童生徒に対応する必要がある。児童生徒の命を守ることに最大限の力を尽くすようお願いする」と呼びかけた。

 続いて、入澤幸博教育支援課長が児童生徒の自殺の未然防止等について説明。「全ての教職員が同じ目線、同じ感度で高い危機感の共通認識を持つこと」「児童生徒の自殺が急増する時期であることを教職員に十分に説明し、児童生徒のわずかな変化も見逃さないこと」「児童生徒のわずかな変化は、必ず職員間で共有すること」などの徹底を求めた。

 また、大城郁子義務教育指導監は「大丈夫な学校はどこにもない。学校は良い情報ばかり集め、決めつけや思い込みに至る確証バイアスが働くことを自覚した上でそれを脇に置き、教職員が立場にとらわれず意見を出し合い、子どもの危険を察知し適切に関わる組織となるよう、教育長や校長は気を緩めることなくリーダーシップを発揮して全力を尽くしてもらいたい」と話し、学校組織の強化を訴えた。

 最後に川村局長は「子どもたちの命が失われたとき、どんなに後悔や反省をしても命は帰ってこない。自殺に係る事案が何も起こらないことが自殺未然防止の取組の成果であり、常に危機感を抱きつつ児童生徒の指導に当たってもらいたい」と呼びかけた。

(道・道教委 2023-09-04付)

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