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道内公立学校の女性管理職　０.９ポイント上昇　１１％に　日高１８％　交流や相談など奏功
（道・道教委 2023-09-05付）

道内公立学校教員の女性管理職比の推移（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、道内公立学校教員における女性管理職の割合（４月１日現在、札幌市除く）をまとめた。全校種を合わせた女性管理職比は１１・０％で前年度から０・９ポイント上昇。このうち校長が８・８％、副校長・教頭が１３・０％といずれも上昇した。校種別では小学校が１４・２％、管内別では日高が１７・９％と最も高かった。

　道教委は３年度に女性活躍推進に基づく特定事業主行動計画（第２期）を策定。計画期間は３～７年度の５年間で、十分な能力を備え、意欲あふれる全ての女性職員がより高いステージで輝くための取組を規定している。

　数値目標では男性教職員の育児休業取得率を１０％、子どもの出生時における５日以上の休暇取得率を１００％、管理職員（校長、副校長・教頭）に占める女性教職員の割合を１５％に設定。先輩教職員との相談体制の整備や子育て支援の理解促進など各種取組を進めている。

　女性管理職の割合は平成２８年度の７・６％から徐々に上昇し５年度は１１・０％に。校長は０・６ポイント上昇し８・８％、副校長・教頭は１・１ポイント上昇し１３・０％となった。

　校種別では小学校が１４・２％、中学校が８・１％、高校が５・４％、特別支援学校が１３・８％。女性職員の割合は、小学校と特別支援学校の２分の１に対し、中学校は３分の１、高校は５分の１と差があり、女性管理職の割合の低さにつながっている。

　管内別にみると日高が１７・９％と最も高く、後志の１３・６％、根室の１３・１％と続いた。

　道教委はキャリア形成に向けた取組として各管内で女性教職員を対象としたミドルリーダー養成研修を開催しており、女性管理職の割合の高い管内では特に、ロールモデルとなる女性管理職を講師として招き交流を深め、相談できる関係を構築していることが女性管理職の登用につながっていると分析する。

　女性管理職の体験談や管理職の魅力を掲載した「女性活躍推進事例集」では、本年度新たに高校、特別支援学校を加え１８人のインタビューを掲載しており、職員への周知や必要に応じて個別に紹介するなど積極的な活用を呼びかけている。