道教委　女性教職員活躍推進会議　育休取れる職場環境を　担い手確保へ業務改善急務

（道・道教委 2023-09-05付）

女性教職員活躍推進会議

　道教委は１日、道女性教職員活躍推進会議をオンラインで開催した＝写真＝。４種校長会や教育委員会など関係者７人が出席し、女性が活躍できる環境の整備や管理職となる人材の確保に向けて意見を交わした。

　開会に当たり谷垣朗教職員局長があいさつ。女性教職員の活躍推進を図る特定事業主行動計画（第２期）で掲げる目標の達成には一層の女性管理職の登用と子育て支援を推進する必要があるとし、出席者から忌憚のない意見を求めた。

　道教委が女性教職員の登用状況や男性教職員の育児休業の取得の状況を説明。意見交換に移り委員からは、家庭に事情がある場合の人事上の配慮、管理職候補者選考の年齢資格の引き上げといった各種対策が進む中、男性・女性双方の一層の意識改革と業務改善に取り組む必要があるとし、教職員が安心して過ごせる職場づくりを担う校長の役割の重要性が指摘された。

　男性の育児休業の取得促進に向けては「私事で休めない」という先入観を持つ職員もいまだ多いことから、休暇を取得しやすい職場環境の整備と着実な情報提供、事例発信を要望。

　管理職において、学校経営の俯瞰的な視点を育てる役割を与えるなど、教職員がやりがいを感じる土台づくりを求めたほか、１人の職員が仕事を抱えることのないよう複数の職員で対応できる学校運営体制を求めた。

　また「管理職を希望する職員は潜在的に多いが、異動や業務内容などを理由に断念する者も多い。勤務時間内に仕事を終えることができなくては管理職どころか先生がいなくなる時代」と警鐘を鳴らし、学校・教育委員会・地域が連携して業務改善に取り組む必要性を訴えた。

(道・道教委 2023-09-05付)