札幌市立高・特校長会等３団体が要望　部活動地域移行検討へ　藻岩と啓北商再編など１８項目

（札幌市 2023-09-06付）

　札幌市立高校・特別支援学校長会（宮田佳幸会長）、市立高校・特別支援学校副校長・教頭会（蒲生崇之会長）、市立高校・特別支援学校事務長会（温泉永一会長）は８月２２日、要望書「６年度市立改革とその推進に向けて」を札幌市教委に提出した。「藻岩高校と啓北商業高校の発展的再編」「部活動に関わる働き方改革」など重点項目６項目を含む計１８項目を示し、新たに高校における部活動地域移行の検討などを盛り込んだ。

　手交式では、宮田会長らが市教委を訪問し、檜田英樹教育長に要望書を手渡した。

　「教育推進」「働き方・待遇・人事・人材育成」「施設・設備・環境・予算」の３分野で計１８項目を要望。うち「藻岩高校と啓北商業高校の発展的再編について」「これからの特別支援学校の在り方について」「部活動に関わる働き方改革」など６項目を重点項目として示した。

　藻岩高と啓北商業高の発展的再編については、発展的再編校が魅力ある学校となるよう、検討委員会を中心に両校を含む市立高校教職員の意見を受け止めるよう求めた。

　これから特別支援学校の在り方について、知的障がい特別支援学校高等部では、生徒一人ひとりの多様な個性や特性を尊重しつつ、自分の人生をより良く生きようとする人を育てられるような教育内容とするなど「今後の知的障がい教育が目指すべき方向性を、各校の意見を取り入れながら検討を」と示した。

　肢体不自由特別支援学校では、児童生徒の変化等に応じて、施設設備の更新、学校生活を支える職員の増、医療体制のさらなる充実などの体制整備を求めた。

　病弱特別支援学校の山の手支援では、児童生徒数が減少傾向にあることなどから、校舎を共用する手稲養護学校三角山分校との関係を含めた将来構想を示すよう要望した。

　このほか、部活動に関わる働き方改革については、常駐警備の必要性に係る慎重な検討、外部指導者等の積極的支援、部活動地域移行に関する検討の３点を要望した。

(札幌市 2023-09-06付)