オホーツク管内 文科省・道教委指定事業 遠軽町で文化部活動改革 2市町地域スポーツクラブ体制整備
(道・道教委 2023-09-07付)

 【網走発】オホーツク教育局は、本年度の管内における文部科学省および道教委の指定事業をまとめた。文科省で10事業、道教委で11事業を推進する。うち文科省の3事業「北海道版幼児教育スタートプログラム事業」「地域スポーツクラブ活動体制整備事業」「文化部活動改革(部活動の地域移行に向けた実証事業)」、道教委の2事業「学校種間連携サポート事業」「自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立モデル事業」を本年度から新規事業として取り組む。

◆文科省

▼スクールカウンセラー活用事業

▽指定先=北見市(東陵中、小泉中、北中、北西中、北光中、中央小、東小、美山小、小泉小、北小、西小、三輪小、北光小、豊地小)、網走市(第一中、第二中、呼人中、第三中、第四中、第五中、網走小、中央小、西小、呼人小、南小、潮見小、東小、白鳥台小、西が丘小)、紋別市(紋別中、潮見中、渚滑中、紋別小、南丘小、上渚滑小、小向小、潮見小、渚滑小)、大空町(女満別中、東藻琴中、女満別小、東藻琴小、大空高)、美幌町(北中、美幌中、美幌小、旭小、東陽小)、斜里町(斜里中、知床ウトロ、斜里小、朝日小)、清里町(清里中、清里小)、訓子府町(訓子府中、訓子府小、居武士小)、置戸町(置戸中、置戸小)、佐呂間町(佐呂間中、佐呂間小、若佐小、浜佐呂間小)、湧別町(芭露学園、ゆうべつ学園、上湧別中、上湧別小、中湧別小、開盛小、富美小)、興部町(興部中、興部小、沙留小)、西興部村(西興部中、西興部小)、雄武町(雄武中、雄武小、共栄小、沢木小)、管内の全道立高校

 学校における教育相談体制の充実を図るための児童生徒の臨床心理に関して高度に専門的な知識および経験を有する者を配置する。

▼スクールソーシャルワーカー活用事業

▽指定先=北見市、紋別市、斜里町、遠軽町

 児童生徒の置かれた環境へ働きかけ、関係機関等とのネットワークを活用したりするなど、問題を抱えた児童生徒に支援を行うスクールソーシャルワーカーを活用する。

▼地域ぐるみの学校安全体制整備推進事業

▽指定先=網走市、北見市、津別町、滝上町

 地域との連携を重視し、地域のボランティアの活用など、地域社会全体で学校安全に取り組む体制を整備する。

▼高校生ステップアッププログラム

▽指定先=未定

 道立高校におけるいじめや不登校、中途退学の未然防止、自殺の予防を図るため、集団カウンセリングや自殺予防教育プログラムを活用した取組を実践するとともに、全道の高校への普及を図る。

▼スクールヘルスリーダー派遣事業

▽指定先=紋別市小向小、雄武町共栄小

 子どもたちが抱える現代的健康課題に適切に対処できる環境の改善を図るため、養護教諭未配置校への退職養護教諭を派遣する。

▼中1ギャップ未然防止事業

▽本務校=遠軽町遠軽中

▽兼務校=遠軽町(遠軽小、東小)

 子どもの人間関係づくりの能力の育成や小・中学校間の連携を促進するとともに、家庭や関係機関との情報共有を図るなど、中1ギャップ問題解消の取組を実施する。

▼スーパーサイエンスハイスクール支援事業

▽指定先=北見北斗高

 高校および中高一貫教育校における先進的な科学技術、理科・数学教育を通して、生徒の科学的な探究能力等を培い、もって、将来国際的に活躍し得る科学技術人材等の育成を図る。

▼北海道版幼児教育スタートプログラム事業

▽指定先=佐呂間町

 0歳から18歳の学びの連続性や子ども一人ひとりの多様性にも配慮しつつ、義務教育開始前後の5歳児から小学校1年生の2年間の教育・保育の内容や方法を工夫できるようにし、全ての子どもに学びや生活の基盤を育むことができるよう教育の質的向上を図る。

▼地域スポーツクラブ活動体制整備事業

▽指定先=北見市、遠軽町

 子どもたちが地域でスポーツに継続して親しめる環境整備を進める際の課題解決に向けた実証を行い、その成果を全道に普及することで、地域の実情に応じたスポーツ活動の最適化と体験格差の解消を促進することを目的とする。

▼文化部活動改革(部活動の地域移行に向けた実証事業)

▽指定先=遠軽町

 「休日の部活動の段階的な地域移行に関する実践研究」を市町村教委と連携して行うことによって、広域な北海道における地域の実情を踏まえた望ましい部活動の在り方を検討することを目的とする。

◆道教委

▼学校力向上に関する総合実践事業

▽指定先=網走市(網走小、南小、第一中、第三中)、北見市(三輪小、西小、光西中)

 管理職のリーダーシップのもと、全教職員が一つのチームとなって包括的な学校改善を推進する学校モデルを提示し、実践の成果を普及・啓発するシステムを構築することによって、本道の小・中学校の学校力向上を図る。

▼新しいかたちの学びの授業力向上推進事業

▽指定先=北見市(北光中、上常呂中)、紋別市(紋別小、潮見小)

 複数の小・中学校に1人ずつ「新しいかたちの学び推進教員」を配置し、その推進教員からなる「新しいかたちの学び授業力向上推進グループ」を活用することにより、小学校における教員の授業力向上や学校全体の授業改善の取組、中学校における地域全体の数学に係る授業改善の取組および市町村教育委員会における域内の学校の授業改善の取組を支援する。

▼道ふるさと教育・観光教育等推進事業

▽実践校=湧別町上湧別小、北見市豊地小、網走市東小、遠軽町白滝小

▽協力校=遠軽町遠軽小、興部町興部中、佐呂間町佐呂間小、大空町女満別中

 道徳科、総合的な学習の時間、特別活動等において、「アイヌの人たちの歴史・文化等」と「北方領土」の学習を取り上げたり、北海道の自然や文化、観光産業等の教育資源を活用したりすることによって、北海道についての理解を深め、郷土に対する愛着や誇りを育むふるさと教育・観光教育の充実を図る。

▼地域連携研修

▽指定先=未定

 地域の複数校が連携した研修機会を確保し教員の資質向上を図る。

▼小学校体育専科教員活用事業

▽指定先=紋別市潮見小

 体育を専門とする教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校に配置し、チーム・ティーチング指導や授業づくりの支援を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。

▼体育エキスパート教員活用事業

▽指定先=北見市(若松小、上常呂小)、津別町津別小、美幌町東陽小

 体育を専門とする教員を児童の体力向上に積極的に取り組もうとする小学校に配置し、チーム・ティーチング指導や授業づくりの支援を行い、小学校教員の体育に関する指導力の向上や学校全体の体力向上の取組の充実を図る。

▼退職教員等外部人材活用事業

▽指定先=北見市(三輪小、端野小、北小、相内小、常呂小、南中、小泉中、北光中、東陵中)、網走市(西が丘小、南小、第三中)、紋別市(南丘小、紋別小)、大空町東藻琴小、美幌町(旭小、美幌小、東陽小)、遠軽町南小、湧別町中湧別小

 退職教員や経験豊かな社会人等の人材を活用することによって、全国学力・学習状況調査結果から明らかになった課題の解決に向けた習熟度別少人数指導やチーム・ティーチング指導の充実、放課後等における補充的な学習サポートの充実等に対応する。

▼発達障がい支援成果普及事業

▽指定先=網走市

 発達障がいのある子どもやその保護者への早期からの教育相談や支援体制の充実を図るため、指定地域の取組の成果を広く道内に普及し、本道における発達障がいの可能性のある幼児児童生徒の支援の充実を図る。

▼地域医療を支える人づくりプロジェクト事業

▽指定先=北見北斗高

 将来における本道の地域医療を支える人材を育成するため、医学部への進学を目指す道立高校の生徒に対して、地域医療の現状や医師という職業への理解を深める機会を提供し、地域医療を担う使命感を育成するとともに、教育課程や指導方法の改善・充実を図ることによって、進路希望の実現に向けた効果的な学習支援に努め、もって本道の高校教育全体の活性化に資する。

▼学校種間連携サポート事業

▽指定先=湧別町ゆうべつ学園

 中学校区における育成を目指す資質・能力の設定および小・中学校の教職員・保護者・地域住民による共有、小・中学校9年間を通じた教育課程の編成・実施等、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入および円滑な実施への取組を支援する。

▼自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立モデル事業

▽指定先=北見市常呂小、美幌町東陽小

 自主・自律的な学習習慣や生活習慣の確立に向け、端末を活用した取組を推進する。

(道・道教委 2023-09-07付)

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