小樽市教委　５年度全国学力等調査　学習意欲　高い傾向　授業づくり５ＳＴＥＰ実施へ

（市町村 2023-10-03付）

小樽市立学校の各教科平均正答率（クリックすると拡大表示されます）

　【小樽発】小樽市教委は５年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。正答率は小学校が国語６５％、算数５８％、中学校が国語６８％、数学４６％、英語３９％という結果になった。市教委は、全道、全国と比べ学習意欲が高い結果であったことから「この結果をどう学力につなげていくかが重要」とし「小樽授業づくりの５つのＳＴＥＰ」を各校で確実に実施するほか、学校訪問による個別の指導助言など「学校がやる気の出る指導を、市教委としても行っていきたい」としている。

　本年度の調査は小学校１７校の６年生６３４人と、中学校１２校の３年生６２７人の合計１２６１人を対象に国語、算数・数学、英語（中学のみ）の３教科で実施した。

　小学校は、国語の正答率が６５％、算数が５８％となった。国語は全道にわずか１ポイント及ばず、算数は全国を４・５ポイント下回る結果となった。分類・区分別集計結果等の状況をみると、国語の話すこと・聞くことで全道を上回った。算数では、数量の比例関係を用いた問題や、複数のグラフを読み、記述する問題などが課題として示された。

　中学校では、国語が６８％、数学が４６％、英語が３９％で、全科目において全道・全国を下回る結果となった。各領域等の状況をみると、国語の言葉の特徴や使い方に関する事項で全道を上回った。数学では「説明する」問題において、特に課題がみられた。

　児童生徒を対象に行った質問紙調査では、学校に行くのが楽しいと回答した児童生徒は小学校で８割を超え、中学校で８割近くとなった。勉強は好きかという質問に対しては、小学校が国語、英語で７割を超え、中学校が国語６５・４％、英語５８・３％で全て全国の数値を大きく上回る結果となった。

　授業時間以外に読書をする１日当たりの平均時間は全国より多い結果に。ＩＣＴ機器の活用頻度については、週３回以上と回答したのが小学校６６・８％、中学校５２・６％で、「ＩＣＴ機器を使うのは勉強の役に立つか」との問いに対しては、小学校で９６％、中学校で９４・８％が役に立つと回答している。

(市町村 2023-10-03付)