釧路市教委　５年度全国学力等調査　小学校国語　全国以上　中数　データ活用で全国超

（市町村 2023-10-05付）

釧路市立学校の各教科平均正答率（クリックすると拡大表示されます）

　【釧路発】釧路市教委は５年度全国学力・学習状況調査の結果を公表した。小学校では国語の正答率が６７・８％で、全道・全国平均を上回る結果となった。中学校では、国語の「情報の使い方に関する事項」で全道・全国平均を上回った。数学は「データの活用」の正答率が全国平均を７・４ポイント上回るなど、全国平均との差が縮まってきている。

　調査はことし４月に実施。市内の小学校・義務教育学校の６年生と中学３年生・義務教育学校の９年生を対象としたもので、約１９４５人が参加した。国語、算数・数学、英語（中学のみ）の３教科で実施した。

　調査結果をみると、小学校では国語の正答率が６７・８％で、全道・全国平均を上回る結果となった。中学校ではいずれの教科も全道・全国平均を下回っている。

　一方で領域別にみると国語の「言葉の特徴や扱い方に関する事項」では全道を上回り「情報の使い方に関する事項」では全道・全国平均を上回った。また、数学では「データの活用」の正答率が全国平均を７・４ポイント上回るなど全国平均との差が縮まってきている。

　このほか、生活習慣や学習環境などに関する質問紙調査の結果を踏まえた市の傾向をみると「家で自分で計画を立てて勉強しているか」との質問について、肯定的に回答した児童生徒の割合は全国を上回っているものの、経年変化をみると、小・中学校共に肯定的に回答した割合は減少傾向にある。

　また「いじめはどんな理由があってもいけないことだと思うか」との質問について、肯定的に回答した児童生徒の割合は全国を上回っている。経年変化においても、小・中学校共に肯定的に回答した割合は増加傾向をみせている。

　このほか「ＩＣＴを活用した学習状況」について、児童生徒質問紙および学校質問紙の回答から、小・中学校共に全国よりも高い頻度で活用している傾向がみられる。

　結果を踏まえ市教委では、学校ごとに成果や課題を分析するとともに、それに応じた学力向上プランを作成していくこととしている。これに伴い、各校において学校訪問を行っており、具体的な対応について協議を重ねている。

(市町村 2023-10-05付)