厚沢部町教委　部活動地域移行　試行的取組　１０月開始　体づくりや体幹訓練学ぶ場を

（市町村 2023-09-25付）

　【函館発】厚沢部町教委は部活動地域移行に向けた試行的取組を１０月から開始する。中学校の運動部員を対象に専門講師からけがをしない体づくりや体幹トレーニング等を学ぶ場を設定。単独で設置する４つの運動部において、来年３月までの土日祝日に月１回程度取り組む。本年度は国の補助金を活用して効果を検証し、次年度以降の継続を検討する。

　スポーツ庁による５年度地域スポーツクラブ活動体制整備事業（運動部活動の地域移行等に向けた実証事業）を活用。

　町内の厚沢部中学校で単独設置している部活動は運動部が野球、バドミントン、卓球、女子バレーボール。文化部は吹奏楽部のみ。活動日は水曜と土日のいずれかを休日としている。　

　町教委は段階的な地域移行を進めるため、今月２０日に町地域スポーツクラブ体制整備検討委員会を設立。本年度は運動部員を対象とした休日の部活動地域移行を進める方向で調整している。

　具体的には１０月から休日の運動部活動で体幹トレーニングや筋力トレーニングに取り組む。函館市内の私立高校等でバスケットボールやラグビーのコーチを務める合同会社パワークリエイターの小田千尋代表が講師を務め、体の仕組みや筋肉の使い方を生徒に教える。けがをしない体づくりと総合的な運動能力の向上を図る方針だ。

　競技内容に応じて実施回数や時間等に変動はあるが、各部１０月から来年３月までの土日祝日に４～８回程度取り入れる予定。参加部員は８００円のスポーツ安全保険に加入する。

(市町村 2023-09-25付)