佐呂間中　部活動地域移行見据え　バドミントンなど　３種目で部創設　各部に指導員１人ずつ配置

（市町村 2023-09-15付）

７日から活動を開始したバドミントン部

　【網走発】佐呂間町立佐呂間中学校（安田吉雄校長）は、部活動の地域移行を見据え、８月中旬にバドミントンなど３種目で部を新たに創設した。これに伴い、各部に部活動指導員１人を採用。バドミントン部では、これまで部活動に所属していなかった１・２年生の中から希望した６人が入部し、今月７日から活動を開始した。今後、部活動を展開しつつ、部活動指導員と生徒、保護者および教職員間における信頼関係の構築を図るなど、地域移行をスムーズに行うための準備を整えていく。

　町教委では、部活動地域移行を見据えた部の設置について、検討協議会を通して鋭意検討を進めてきた。児童生徒アンケートでは、バドミントンを希望する子どもが多くいることから、中学校でバドミントン部を新たに設置することを決定した。これを受けて、町教委は、地域移行の体制が整うまで部活動指導員を配置することとした。また、少人数で活動している男子バレーボール、女子バスケットボールについては、これまでボランティア指導員のもと少年団と共に活動していたが、ボランティア指導員を部活動指導員として新たに採用し、部として活動していくこととした。

　８月１７日に３つの部を新設。１９日にはそれぞれの部で部活動指導員が採用された。活動自体が初めてとなるバドミントン部では、これまで部活動に所属していなかった生徒の中から希望者を募った結果、１年生５人、２年生１人が集まり、今月７日から部としての活動を開始した。今後は、木曜日と土曜日の週２回活動していく。

　佐呂間中では、前年度から部活動指導員を採用している吹奏楽部を含めて、現在４つの部で部活動指導員を配置し活動を展開している。

　今後は、部活動指導員と生徒、保護者および教職員の間の信頼関係を構築し、検討協議会での協議を積み重ねながら、体制が整った部活動から順次地域クラブへ移行を進めていくこととしている。

　町教委の谷川敦教育長は「来年の４月にでも地域クラブへの移行ができると理想的だが、無理はしない」と話している。

(市町村 2023-09-15付)