オホーツク局　女性教職員活躍会議　管理職への登用拡大へ　管内の課題や取組など確認

（道・道教委 2023-10-05付）

　【網走発】オホーツク教育局は９月２８日、網走市内のオホーツク・文化交流センターで管内女性教職員活躍推進会議を開いた。関係者１６人が出席。女性教職員の状況に関する課題や要因について協議し、女性教職員の管理職への登用拡大に向けて意見を交わした。

　管内の女性教職員の活躍推進における課題や解決に向けた方策について情報共有・連絡調整を行うことが目的。教育局や管内の教育委員会協議会教育長部会、校長・教頭会、女性教員研修サークルときわ会の関係者計１６人が出席した。

　桑原知己局長は開会あいさつで、女性活躍推進法に基づく特定事業主行動計画第２期について触れ、７年度末までに学校の管理職に占める女性教職員の割合を、第１期に引き続き１５％とする数値目標を掲げていることから「女性管理職の登用促進に向け取り組んでいく必要がある。忌憚のない意見を」と呼びかけた。

　続いて山平雅也企画総務課長が、女性教職員の活躍推進に向けた現在の状況、管内の課題と取組について説明した。

　数値目標の達成状況について、最新値９・６％と計画策定時から高くなっているものの、目標の１５％には達していないことを示した。達成に向けた取組として、先輩教職員との相談体制の整備や、管理職公宅入居への配慮を新たに追加したことを紹介した。

　管内の状況について、女性管理職の割合は年々増加しており、５年度現在は１２・８％と全道で６番目に高い割合となっていることを示した。管理職候補者の育成のために「若い世代から少しずつ学校経営に関わる経験を積ませる必要がある」との考えを述べた。

　学校職員個人調書については、昨年の本会議の意見を参考に改正したことを紹介した。職員が将来を見通すきっかけとなるようキャリアプラン欄を新設。また、学校および教育委員会の事務処理の負担軽減を目的に、公印押印の廃止や教育局への提出方法を紙から電子データのみにするなど変更した。

　協議では、女性管理職登用に関する効果的な取組について意見交換。管内女性教員研修サークルときわ会からは「ミドルリーダーの段階から積極的に女性を登用することが大事」「教員不足によって育休取得に遠慮がある」などの意見が上がった。

(道・道教委 2023-10-05付)