道立校ガバメントＣＦの札幌啓成高　ガイドマップで地域創生　寄付金応募受付は３１日まで

（道・道教委 2023-10-06付）

札幌啓成高クラウドファンディング

　道教委の新規事業「道立学校ガバメントクラウドファンディング事業」に選定された札幌啓成高校（斉藤光一校長）は、地元ガイドマップの作成に向けて寄付金を募っている。総合的な探究の時間「Ｆｕｔｕｒｅ　Ｖｉｓｉｏｎ（ＦＶ）」の一環で、生徒自らフィールドワークを行い、地域の魅力的なエリアを地図化。完成したガイドマップを生徒や地域の企業・施設などへ配布して地域創生につなげる。目標金額は３０万円。寄付金の応募（２次元バーコード）は３１日まで。

　同校では、約１０年前から探究活動に着目し「人がよりよく生きるとはどういうことか」をテーマに活動を実践。教職員とは異なる立場の大人と共に、経済や社会、歴史、文化などについて問いを立て、相手と対話をしながら取組を進めてきた。

　本年度のＦＶの取組では「地域×探究」という枠組みで、新たに探究プロジェクトを立ち上げた。「学校周辺の地域のことをよく知りたい」「地元の良さを他の人に発信したい」など、地域の魅力を表現する地元ガイドマップを作成する。

　作成に向けては、生徒自らがフィールドワークを行い、それらで得た自然や歴史、文化などの情報を検討して、旅行者を含む外部の人たちにとって魅力的なエリアを探究する。魅力的なエリアを結ぶルートを「地理総合」で学習した地理情報システム（ＧＩＳ）を利用して地図化し、同校生徒や企業・施設などに配布して地域創生の一助とする。

　目標金額３０万円は、地元ガイドマップを製本・印刷・記録し、地域等へ発信する予算として充てる。返礼品は、地元ガイドマップのほかに、同校で年４回発行している学校新聞を送付する予定。

　生徒は「自分たちが住んでいるまちについてもっと知りたい。ＧＩＳを使って地図を作ったことはないので、そういった今までやっていないことにチャレンジしてみたい」と意気込む。

　斉藤校長は「地元ガイドマップを作成し、発信するまでに様々な準備と計画が必要になる。生徒自身が地域貢献のできる人材であるという自己有用感を持ち、やりがいを感じる授業になれば」と期待を寄せた。

(道・道教委 2023-10-06付)