道教委　高大連携プログラム　英語漬けの１日過ごす　まちの問題解決策協議など

（道・道教委 2023-10-17付）

　道教委は１１日から３日間、北海道大学学術交流会館で高大連携によるＨｏｋｋａｉｄｏ　Ｓｔｕｄｙ　Ａｂｒｏａｄ　Ｐｒｏｇｒａｍ２０２３を実施した。ワークショップやキャンパスツアー、大学講義体験など、オールイングリッシュによる多彩なプログラムを実施。参加した高校生たちは英語学習や留学への意欲を高めた。

　同プログラムは平成３０年度から開始。道立高校等と道内大学とのマッチングを行い、高校生と留学生による相互の疑似留学を行うもの。生徒の英語によるコミュニケーション能力の向上と派遣先大学への理解の深化を図るとともに、国際的な視野を育み、海外と積極的に交流する意欲の向上を図ることをねらっている。

　当日は、道立高校２０校の１・２年生３６人が参加。全プログラムを英語で進行した。

　開会に当たり、道教委の相馬利幸高校教育課長があいさつ。事業における目標として①英語によるコミュニケーション運用能力の向上②上級学校の理解を深め、自身の進路について考える③国際的な視野を持ち、積極的に交流する―の３点を示した。

　その上で「３日間の経験が、皆さんの夢や希望を実現するきっかけとなり、これからのグローバル社会で活躍できる人を目指し、さらに前進してほしい」と期待した。

　初日のワークショップIでは、Ｓｅｌｆ　Ｉｎｔｒｏｄｕｃｔｉｏｎ（自己紹介）を実施。生徒たちはクロームブックを用いて、名産品、観光地、キャラクターなど自分が住むまちについてや、自身の趣味や特技、部活動、将来の夢、同プログラムに参加した理由などを発表した。

　続くワークショップ２では、函館中部高校の木村圭祐教諭が講師を担当。生徒たちは、小規模のまちの職員になりきって、多くの外国人観光客を受け入れる際に考えられる問題点、その問題の解決策などについて考え合った。

　このほか、ほっかいどう未来チャレンジ基金３期生で北海道エアポート㈱の海辺菜々美さんが大学生の頃に行ったアメリカ・カナダへの留学経験を語った。

　２日目は、北大のキャンパスツアーを行ったほか、在札幌米国総領事館の牛丸由恵広報文化交流補佐官を講師にワークショップ３「Ｂｅｙｏｎｄ　Ｂｏｒｄｅｒｓ，Ｂｅｙｏｎｄ　Ｓｔｕｄｙ　Ａｂｒｏａｄ」を実施。また、キャンパスツアーで学んだことなどを発表するプレゼンテーション活動を行った。

　最終日は、同大大学院教育推進機構教育プログラム推進部の繁富香織特任准教授による大学講義体験を実施した。このほか、３日間を振り返って参加者一人ひとりがスピーチした

(道・道教委 2023-10-17付)