音更町教委　地学協働人材リスト　９月末までに９１者登録　授業参画２１１件、活用７割に

（道・道教委 2023-10-17付）

　【帯広発】音更町教委は４年度から、町内小・中学校における地域学校協働活動の活発化に向けて協力者をリストアップしている。ことし９月末までに、公的機関や企業、個人等の９１者が登録。５年度上半期において、地域人材による授業への参画は２１１件に上り、約７割が人材リストの活用や町教委の照会を経て実施に至った。

　町教委は４年度、地域学校協働活動の充実に向けて生涯学習部内に地学連携担当課を新設した。同課では昨年から町内小・中学校の教育活動に協力が可能な地域人材や活動内容を集約。リストの内容を順次改善・充実させながら各校に配布している。

　協力者は昨年の集約時からさらに増加し、現在では公的機関や企業、個人等の９１者が登録。自然科学や防災・危機対策、食農、環境、金融経済など、多種多様な分野において出前授業や現場見学等を可能としている。

　町内で地域学校協働活動を本格化した５年度、上半期においては地域人材が授業に参画した総回数は２１１件に上った。実際の活動では、リストをもとにした学校の要望を受け、町教委が講師との橋渡しを担う形で進められるものが多い。教職員が自らリストをもとに連絡・調整を図る場合も見られ、外部人材による授業参画への抵抗感が軽減されている。

　町教委の福地隆教育長は、地域学校協働活動の窓口を行政に設け、教員に負担をかけない仕組みを構築したことによって「教職員が安心して地域と連携し、地域も町内の学校を知る機会につながる好循環が生まれたら」と期待。「学校と地域の双方に取組が定着し、持続可能な活動へとつなげたい」と話している。

(道・道教委 2023-10-17付)