渡島局 幼小連携・接続担当者研修会 円滑な接続へ実践共有 架け橋プログラム説明など(道・道教委 2023-10-18付)
渡島局幼少接続担当者会議
【函館発】渡島教育局は11日、オンラインで幼小連携・接続担当者研修会を開いた。幼小の円滑な接続に向けた組織体制づくりをテーマに「幼保小架け橋プログラムの実施に向けての手引」を活用した説明のほか、函館市立戸井幼稚園と森町教委の実践例を紹介。管内の幼児・学校教育関係者らが参加し、地域の実態に応じた取組の推進に向け、自治体と園、小学校との望ましい連携体制を考えた。
研修会は幼小連携・接続の諸課題解決や幼児教育施設と小学校等の連携・接続が促進できるよう、共有理解を図るとともに、地域一体となった取組を推進することが目的。幼児教育に関わる自治体や幼児教育施設、小学校の教職員ら44人が参加した。
道教委では「幼保小の架け橋プログラム」の実施や好事例の発信を通じて、地域の創意工夫を生かした幼児教育と小学校教育の連携・接続の取組を促進している。
渡島局の中嶋由佳主任指導主事は「幼児教育と小学校教育の連携・接続ハンドブック」をもとに、架け橋期のカリキュラム作成に向けたポイントを説明した。
ハンドブックに記載されている北広島市、美瑛町、共和町の取組を紹介し「自治体の規模が大きく、1つの小学校に複数の幼児教育施設から入学する場合」「ほぼ全ての児童が同じ園から入園する場合」など各自治体が所管する幼児教育施設数をに応じた対応方法を解説。「自治体の規模や校区内の幼児教育施設数を踏まえ、円滑な接続に向けた架け橋期のカリキュラム作成に生かしてもらえれば」と話した。
実践発表では、幼小連携・接続の現状と推進や地域の取組について、戸井幼稚園の渋谷惠教頭と森町教委の名生達也参事が説明。
うち町立森幼稚園とさわら幼稚園の2園を設置する森町では、架け橋期である5、6歳児の教育の充実に向け、平成29年度から幼稚園と小学校で個別の教育支援計画と個別の指導計画を共通様式とする個別の支援計画プロジェクトをスタート。
町内の砂原地区ではCSさわら学園と称し、共通のグランドデザインを設定するなど、幼児教育の特性について小学校と相互共有を図っている。
名生参事は森幼稚園が11月から森小学校の1階部分に移転することを踏まえ「幼稚園教諭にアイパッドを整備し、小学校とチームスで接続することで一層連携を深めていきたい」との考えを示した。
参加者は協議で「学校だけではなく、教委にもアプローチする必要があることが分かった」「子どもが戸惑わないように、園と学校の思いを話し合う機会を増やす必要がある。交流の場を増やすためICTの活用は必要」など連携深化に向けた意見を共有。
中嶋主任指導主事は「子どもにとってどのような良さがあるのかを中心に据えながら、地域の実態に合った取組を進めてほしい」と助言した。
(道・道教委 2023-10-18付)
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