道教委と道　放課後活動推進協〈道北〉　子のＳＯＳ見逃さない　旭川児相職員らが講義等

（道・道教委 2023-10-18付）

道教委放課後活動推進協議会道北会場

　【留萌発】道教委と道は１２日、オンラインで第２回放課後活動推進協議会（道北会場）を開催した。全道から約２００人が参加。子どものＳＯＳを見逃さない関わりややる気を引き出す言葉がけに関する講義・演習を通して、子どもへの活動支援について理解を深めた。

　同会は、放課後や休日などにおける子どもの活動拠点づくりに関わる者を対象に実施しているもの。子どもへの活動支援の在り方を含めた専門的な協議や演習などを行い、放課後活動を支える人材の資質向上を図ることがねらい。留萌教育局、留萌振興局が主管となっている。

　道北会場では、旭川児童相談所の阿波加忠地域支援課長が「子どもからのＳＯＳを見逃さない関わり」と題して講義した。自傷行為について、気を引くための行動ではなく、怒りや絶望を和らげるために実施していることを説明。自傷行為は一時しのぎでしかなく、エスカレートしやすいことも紹介した。

　子どもからのＳＯＳを見逃さないため「アンテナを高くする」「（子どもについて）そんなことはないだろう・こうあってほしいという気持ちを持たない」「小さな変化を記録する」などに取り組む重要性を強調。話を聞く際にはすぐに解決しようとするのではなく、話を聞くこと自体に注力するほか、解決に向けて関係機関との連携を求めた。

　このあと、トラストコーチング認定シニアコーチの八十嶋聡子氏が「子どものやる気、どこからやって来る？今日から実践できる言葉かけ」と題して演習を行った。

(道・道教委 2023-10-18付)