釧根地区予選に８校１７チーム　標茶高チームが決勝へ　コンストラクション甲子園

（学校 2023-10-23付）

釧路根室地区代表の標茶高校チーム。（右から）山賀さん、多田さん、左は釧路建親会の山下会長

　【釧路発】建設業の知識を競う高校生クイズ大会・コンストラクション甲子園の地区予選が１４日、道内各地で開催された。２人一組でチームを組み、釧路根室地区の予選には８校から１７チームが参加。熱戦の末、標茶高校（小森章史校長）の「ほしやま」チームが優勝し、沖縄旅行獲得を目指し、１２月に札幌市で行われる決勝大会に駒を進めた。

主催は釧路建設業協会（白崎義章会長）の若手経営者で組織する釧路建親会（山下大介会長）など。大会は多くの業界において担い手不足の問題が顕在化している中、建設業のイメージアップを図ろうと前年に始まった取組。第１回大会は釧路根室地区をはじめ、十勝地区、オホーツク地区の３地区で予選を行い、帯広市での決勝大会で釧路根室地区代表の釧路工業高等専門学校チームが優勝。沖縄旅行を獲得した。

本年度はさらに石狩地区、空知地区、渡島檜山地区、上川、留萌地区が加わり、道内７地区で予選会が開催された。

釧路プリンスホテルで行われた釧路根室地区予選には８校１７チームが参加。釧路工業高校からは最多の５チームが参加した。開会式で山下会長が「沖縄に行きたいか！」と力強く呼びかけると、高校生が「おー！」と大きく元気な声で応えるコール＆レスポンスで予選会が始まり、会場は冒頭から熱気ムンムン。山下会長は「建設業のクイズを通して建設業の良さを知ってもらい、建設業への入職につなげたい」と述べ、進学に当たっても工業系の大学、専門学校への入学を勧めるなど、建設業を進路の選択肢の一つとすることを期待した。

　予選会では筆記試験と３グループに分かれての２択、４択クイズを経て、上位８チームが決勝戦に。

　決勝戦に進んだのは釧路工業高の２チームと釧路北陽高校、釧路明輝高校、釧路江南高校、標茶高、弟子屈高校、根室高校の各１チーム。戦いは白熱し、最終問題を終えて標茶高の「ほしやま」チームと釧路工業高の「仲良しこよし」チームが同点で並び、２チームが決戦問題に臨んだ。

　決戦問題は道内の空港の数を問うもの。正解は１４空港で、近似値を答えた標茶高チームが優勝した。

　標茶高「ほしやま」チームの２人は共に２年生。多田星斗さんは「８割は山賀くんのおかげ」と話し、山賀瑛太さんは「防災とか環境に関することが好き」と、得意分野に関する出題に対応できたことを勝因に挙げた。

　敗れたチームからは「悔しい」「難しかった」といった声や「決勝戦に進めて良かった」「高校生最後の思い出をつくることができた」との感想も。また、１年生２人で参加したチームは「めっちゃくやしい。来年も再来年も出たい」と雪辱を誓った。

(学校 2023-10-23付)