札幌市教委など　市立小夏季休業　６年度　５日間延長検討　冬季休業は２０日に短縮

（札幌市 2023-10-31付）

　札幌市教委と札幌市小学校長会（徳田恭一会長）は、今夏の猛暑を受け、市立小学校における６年度の夏季休業期間を５日間延長する方向で検討している。中学校の休業期間と同様に、夏季休業期間を３０日、冬季休業期間を短縮し２０日とする見込みとなっている。

　市立学校の長期休業期間は、市立学校管理規則によって夏季休業期間、冬季休業期間をそれぞれ２５日間と定めており、これに基づき校長会が期日などを申し合わせている。

　一方、今夏は記録的な猛暑となり、各学校では下校時刻を繰り上げたり、屋外での活動を制限したりするなど、教育活動に多大な影響が表れた。

　これを踏まえ、檜田英樹教育長は９月下旬の第３回定例市議会代表質問で、中学校より短く設定されている小学校の夏季休業期間について「様々な教育課題を総合的に勘案しながら検討していく必要がある」と答弁した。

　現在、市教委と校長会で検討を進めており、中学校と同じく夏季休業期間を３０日、冬季休業期間を２０日とする方向で調整しているもよう。

　市立学校管理規則では、総日数５０日の範囲内であればそれぞれの日数を変更できると規定しているため、規則の改正は行わない。

　夏季休業期間を延長する一方、冬季休業期間を短縮するため、通学路の除排雪や暖房設備などの体制整備が課題となる。市教委は今後対応を検討していく考えだ。

　このほか、６年度以降に予定している普通教室へのエアコン整備状況によっては再度休業期間の見直しを図る可能性があるとしている。

(札幌市 2023-10-31付)