第２期連携中枢都市圏ビジョン案　半導体人材育成など　鳥獣被害出前講座も　札幌市

（札幌市 2023-11-01付）

　札幌市は、第２期さっぽろ連携中枢都市圏ビジョン案をまとめた。ラピダス社の道内進出を契機とした人材育成などに関する情報共有、鳥獣被害に関する出前講座の拡大などを新たに盛り込んだ。来年２月ごろにパブリックコメントを募集し、３月ごろに策定する見通し。

　平成３１年３月、札幌市とその近郊に位置する小樽市、岩見沢市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村、南幌町、長沼町の１２市町村で「さっぽろ連携中枢都市圏」を形成。

　同年から令和５年度までの５年間における第１期ビジョンでは①圏域全体の経済成長のけん引②高次の都市機能の集積・強化③圏域全体の生活関連機能サービスの向上―の三つの役割に基づき、具体的な取組を進めてきた。

　６～１０年度までを期間とする第２期ビジョン案では、第１期に引き続き目指す将来像を「“住みたくなる”“投資したくなる”“選ばれる”さっぽろ圏域」と掲げ、①～③に関わる取組を進める。

　重点施策は「圏域の強みを生かし、新たな人や投資を呼び込む」「圏域の経済を支える産業を支援する」「高次の都市機能の集積を活用した取組を推進する」「持続可能な行政サービスを提供する」「暮らしの質を高め、住みやすい圏域をつくる」「圏域の将来を担う人材を育成・確保する」の６点。これに加え、共通施策として脱炭素の促進に取り組んでいく。

　①では、ラピダス社の半導体工場が千歳市に建設されることを契機に、圏域の産業活性化のために必要となる取組や人材育成について情報共有することなどを掲げた。

　③では、鳥獣被害に関する小・中学校向け出前講座を全ての連携市町村で実施していくことなどを示した。

(札幌市 2023-11-01付)