札幌新川中特支学級　自然体の活動続けて　福祉のまちづくり賞受賞で表彰状

（札幌市 2023-11-01付）

　札幌市立新川中学校（山口貴治校長）特別支援学級は、道主催の５年度道福祉のまちづくり賞を受賞した。独自の取組として町内清掃活動などを推進しており、地域の人々との交流を通して生徒たちの自信や自立につながっている。１０月２３日、ホテルポールスター札幌で表彰式が執り行われ、山口校長と代表生徒が表彰状を受け取った。

　同校特別支援学級の「５組」は、本年度現在１～３年生８人が在籍し、一人ひとりに応じた教育活動に取り組んでいる。

　令和元年度から独自の取組として町内清掃活動を推進。その中で地域住民から感謝の声かけをもらうなど地域と触れ合う機会が生まれ、生徒たちに前向きな変化が表れるようになった。

　交流を通して生まれたつながりをきっかけに、４年度からは作業学習で制作した縫工製品や窯業製品を地域の神社の祭りで販売するなど、活動の場が広がっている。

　地域との交流を障がいに対する理解促進につなげ、将来の生徒たちの自立を目指す活動となっている点が高く評価され、３部門の中から活動部門に輝いた。

　表彰式では、山口校長と代表生徒の髙橋駿輔さん（３年）が登壇し、道場満道保健福祉部長から表彰状を受け取った。

　山口校長は、生徒たちに受賞を知らせた時、あまりピンときていない様子だったというエピソードを披露し「それは賞のためにやっていることではなく、人のため、自分たちのために自然体で活動しているからだと感じた」と生徒たちの日頃の努力を認めた。その上で「今回の賞を胸に、あすからもいつもの活動を丁寧にこつこつ行ってくれると期待している」と述べた。

　髙橋さんは「これまでやってきた活動が認められ、自信がついた」と喜んだ。

(札幌市 2023-11-01付)