北大構内開館予定のこども本の森　６年度基本方針策定へ　札幌市中央図書館

（札幌市 2023-11-13付）

　札幌市中央図書館は、北海道大学構内に開館予定の「仮称・こども本の森」の基本方針の策定に着手する。施設の目的を実現するためのコンセプトや運営体制などを盛り込む予定。６年度中に策定する見通しとなっている。

　こども本の森は、世界的建築家の安藤忠雄氏が設計・建設費を自ら負担し自治体に寄贈する子ども向け図書施設。

　８年夏ごろをめどに北大構内に開館予定で、運営には札幌市が参画する。今月７日、北大、（株）安藤忠雄建築研究所、札幌市の３者で基本合意書を締結した（１０日付８面既報）。

　これを受け、運営を所管する中央図書館は、施設の目的である学齢期からの読書習慣形成、未来を担う人材育成を実現するため、コンセプトや運営方針をまとめた基本方針を策定する。

　コンセプトでは、北大構内に立地する独自性を生かし、図書館だけではなしえない知識や学びの広がりが可能となるような要素を盛り込む考え。

　運営方針では、図書の収集や配架、施設に必要なサービスや機能、市内図書館や学校図書館といった関係施設との連携の展望、運営体制（直営か指定管理者制度導入）を示す見込み。

　本年度は、ヒアリングや先行事例の調査などを通して、コンセプトや運営方針案を検討する。

　検討内容をもとに基本方針案をまとめ、市議会への報告やパブリックコメントなどを経て６年度中に策定する見通しとなっている。

(札幌市 2023-11-13付)