札幌市　３年度人口移動状況　昭和５０年以降初の人口減　出生数は１万１９８８人に

（札幌市 2023-11-14付）

出生数および合計特殊出生率の推移（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市は、３年度における市内の人口移動の状況をまとめた。人口増加数がマイナス２８０人となり、昭和５０年以降初めて減少に転じた。出生数は１万１９８８人で、１万２０００人を下回った。

　３年４月から４年３月までの１年間にわたって行った市人口移動実態調査の結果をまとめたもの。

　札幌市における令和３年の人口動態をみると、マイナス２８０人となり、昭和５０年以降初めて減少に転じた。

　少子高齢化の進行によって自然増加は縮小傾向で推移しており、令和３年はマイナス９８６７人と１万人に迫る数字となった。

　社会増加をみると、平成２４年以降８０００～９０００人程度で推移していたが、令和２年は新型コロナウイルス感染症の拡大によって道外への転出者が大きく減少したため、９年ぶりに１万人を超えた。３年は道内からの転入者の減少などによって再び１万人を下回る９５８７人となった。

　出生数は、昭和５０年以降減少傾向で推移しており、平成２７年に１万４５８９人となって以降減少が続いている。令和３年は１万１９８８人と、初めて１万２０００人を下回った。合計特殊出生率は１・０８。

　市外からの転入世帯の状況について、転入前の状況をみると、一般世帯９８・７％のうち夫婦と子どもからなる世帯の割合は２８・５％。転入後と比較すると、一般世帯９５・５％のうち夫婦と子どもからなる世帯は１６・５％で、１２・５ポイント低下している。

　市外への転出世帯をみると、転出前の一般世帯９８・６％のうち、夫婦と子どもからなる世帯は３２・５％。転出後は一般世帯９６・８％のうち夫婦と子どもからなる世帯は１７・９％となり、１４・６ポイント低下している。

(札幌市 2023-11-14付)