小中高生に体験機会　札幌市　第２次アイヌ施策プラン

（札幌市 2023-11-15付）

　札幌市は、第２次市アイヌ施策実施プランをまとめた。「アイヌ民族の誇りが尊重されるまちの実現」を目指し、小・中・高校生対象のアイヌ文化体験プログラムなど各種施策を推進する。

　計画期間は６～１０年度の５年間。

　３年３月に策定した第２次市アイヌ施策推進計画の基本理念などを踏まえ、アイヌ伝統文化を保存・継承・振興するとともに、アイヌ民族の歴史や伝統文化に対する市民の理解を深めることなどによって「アイヌ民族の誇りが尊重されるまちの実現」を目指す。

　主な事業としては、小・中・高校生を対象としたアイヌ文化体験プログラムの提供、夏季・冬季休業期間におけるアイヌの児童生徒に対する学習支援などに取り組む。

　このほか、新規の取組として、アイヌ民族に関する相談を受け付ける生活相談員や教育相談員について、ステッカーなどを作成し周知する。

　事業の成果を測る数値目標として６項目を設定。アイヌ文化体験プログラムの参加校数を年間１３０校とすることなどを掲げている。

　アイヌ施策推進法に基づくアイヌ施策推進地域計画として、来年２月ごろに国に申請する予定。認定されれば、アイヌ政策推進交付金が交付される。

(札幌市 2023-11-15付)