札幌市青少年科学館が出前授業 星座探しに出かけよう 札幌有明小 天体テーマに
(札幌市 2023-11-15付)

有明小青少年科学館出前授業

 札幌市立有明小学校(松田慎一郎校長)4年生18人は1日、同校で札幌市青少年科学館による出前授業に参加した。大佐賀諒学芸員が「天体」をテーマに、月と星の位置変化や星座の見つけ方を解説。月や星に興味を持って「皆さんもぜひ保護者の方と星座探しに行ってみて」と呼びかけた。

 現在、施設改修工事中の青少年科学館は、ことし5月から出前授業を開始。これまでに100校以上で実施してきた。

 この日は、大佐賀学芸員が来校。はじめに、デジタル地球儀で地球を概観。地球が自転する様子や太陽の当たり具合などを立体的に映し出した。児童たちは、時差、昼夜のでき方について視覚的に学習した。

 続いて、天文シミュレーションソフトウエアを使用したデジタルプラネタリウムを展開。同校グラウンドから見上げた空を映し出し、星座や天体の見え方を学んだ。

 方位を確認したあと、太陽と月について注目。22日午前8時の見え方を映し「朝方は東の空に太陽があるね」と確認した。同日午後9時の見え方まで時間を進めると「太陽は沈んでしまうけれど、月が追いかけっこしてきたね」と発展させた。「太陽の動き方を指で描いてみよう」と軌道を空中に描いた。

 さらに、時間を進めて10月28日の空には月が見えないことを指摘し、新月についても解説した。「他にも知っている月の形があるかな?」と問いかけると、児童たちは日頃の気付きを元気良く発言。月の満ち欠けや周期について、集中して聞き入った。

 太陽と月の運動を観察する中で「月が見え始める方角が違う」「月が出る時間が遅くなってきた」「太陽の方が足が速い」と新たな疑問を発見。大佐賀学芸員は「比較することは重要だね」と応じた。 

 つぎに、4次元デジタル宇宙ビューワー上で宇宙旅行。地球から飛び立ち、観測されている宇宙の果てまでを自由に移動して、天体の運動や構造などを観察した。

 大佐賀学芸員は、太陽系の各惑星の特徴を紹介。この日は、午後6時ごろに木星と土星が見えるとし、明るい星座を手掛かりにした見つけ方を共有。

 等級の解説では、6等星から明るい順に数字が下がっていき、太陽はマイナス27等星、木星はマイナス3等星であることを話すと、児童たちは驚きの声を上げた。

 夏の大三角形と冬の大三角形、冬のダイヤモンドを例に挙げながら「たくさんの星を見ることができるので、皆さんもぜひ保護者の方と星座探しに行ってみて」などと呼びかけた。

(札幌市 2023-11-15付)

その他の記事( 札幌市)

6年度から札幌みなみの杜高等支援 6職業コースに再編 新教科「職業ゼミ」を導入

みなみの杜コース再編  市立札幌みなみの杜高等支援学校(田中進一校長)は、7つの職業コースを、来年度から6コースに再編する。再編した時間を活用して、新教科「職業ゼミ」を導入。コース以外の他業種にも触れる機会を設け...

(2023-11-17)  全て読む

札幌市中文連と札幌市中学校長会 生き生きと輝く音色を 音楽会に47校51部活動出演

札幌市中文連中学校音楽会  札幌市中学校文化連盟(小林直人会長)と札幌市中学校長会(小澤保範会長)は10月29日と11月3日、市内のカナモトホールで第75回市中学校音楽会を開催した。市内の47校51部活が出演し、合唱...

(2023-11-16)  全て読む

冬季オリパラ競技団体連絡会議 子ども対象に裾野拡大 札幌市 アスリート発掘等

オリパラ競技団体連絡会議  札幌市は1日、ORE札幌ビルで冬季オリンピック・パラリンピック競技団体連絡会議を開催した。各競技団体の役員らが出席し、今後の招致活動について情報共有。引き続き、子どもたちを対象とした裾野拡...

(2023-11-16)  全て読む

札幌市子どもアシストセンター上半期 相談延べ1657件に SNS等6割増873件に

 札幌市子どもの権利救済機関(子どもアシストセンター)は、本年度上半期(4~9月)における相談件数をまとめた。延べ件数は1657件で、前年度同期比約18%増となった。うちSNSアプリ・ライン...

(2023-11-16)  全て読む

中高生お弁当レシピコンテスト ネット投票19日まで 札幌市 過去最多の応募

 札幌市保健福祉局は、市内の中高生を対象にした「4年度お弁当レシピコンテスト」の、インターネット投票を行っている。  コンテストは、市が中高生に健康づくりについて考えてもらおうと、平成27...

(2023-11-16)  全て読む

小中高生に体験機会 札幌市 第2次アイヌ施策プラン

 札幌市は、第2次市アイヌ施策実施プランをまとめた。「アイヌ民族の誇りが尊重されるまちの実現」を目指し、小・中・高校生対象のアイヌ文化体験プログラムなど各種施策を推進する。  計画期間は6...

(2023-11-15)  全て読む

冬みちプラン実行プログラム案 高校、大学のPR充実 札幌市 除雪人材確保へ

 札幌市は、冬みちプラン2018実行プログラム(5~9年度)案をまとめた。除雪事業に参画する企業の人材確保に向け、建設産業活性化の取組と連携し高校や大学へのPRを充実させていくことなどを掲げ...

(2023-11-15)  全て読む

田中学園立命館慶祥小 初の実践発表会 気付き促しICT活用 国語、算数、英語3授業公開

立命館慶祥小初の公開研  学校法人田中学園立命館慶祥小学校(吉田恒校長)は10日、初の授業公開「Microsoft Showcase School実践発表会」を開催した。国語科、算数科、英語科の3授業を公開。建学の...

(2023-11-15)  全て読む

元気に通学するために 札幌市立小 就学時健診開始 196校1万3991人対象

就学時健診  来年4月に市立小学校に入学予定の幼児を対象にした就学時健康診断が今月2日から始まった。ことしは市立義務教育学校福移学園を除く196校で、1万3991人が受診する予定。子どもたちは、元気に学...

(2023-11-15)  全て読む

子育て時知りたい防災情報 子との安否確認が最多 札幌市 第2回市民意識調査結果

 札幌市は、5年度第2回市民意識調査結果を公表した。小学6年生までの子どもを育てている市民が、子育て時の防災について知りたい情報は「災害時に備えた子どもとの安否確認」が最多だった。  調査...

(2023-11-14)  全て読む