札幌市教委　市立校移動式エアコン　来夏休業前まで完了へ　全校普通教室等に４０００台

（札幌市 2023-11-24付）

　札幌市教委は、猛暑を受けた緊急対応として行う市立学校等の移動式エアコン整備について、来年の夏季休業期間前までの完了を目指している。全学校の普通教室等に約４０００台を設置する。２９日開会の第４回定例市議会に提出する市補正予算案に関係費として２億４０００万円を積み上げた。

　今夏の猛暑で学校の教育活動に大きな影響が出たことを踏まえ、市は、過日公表したまちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３案で、９年度までに全ての市立幼稚園・学校の普通教室等にルームエアコンを整備するとともに、６年度中に移動式エアコンを設置する方針を示している。

　移動式エアコンは、ルームエアコン整備までの緊急対応としての扱いとしていることから、来夏が猛暑となった場合でも対応できるよう、来年度の夏季休業期間前、早ければ６月下旬ごろまでに設置を完了させたい考え。

　補正予算案で、債務負担行為として学校関係備品等現物支給費に２億４０００万円を追加し、早期の契約を目指す。

　第４回定例市議会に提出する補正予算案では、一般会計に７５億６２００万円を追加。補正後の総額は１兆２８２０億２６４９万円となる。

　原油価格の高騰に伴う光熱費を補填するため、３９億５１００万円を充てた。うち市立学校分は５割を超える２０億７５００万円に上った。

　このほか、人事委員会勧告に基づく市職員の給与改定のため、１６億６８００万円を計上した。

(札幌市 2023-11-24付)