札幌定山渓小　歯科医会会長賞を受賞　継続的に歯磨き習慣付け　第６２回全日本学校歯科保健優良校

（札幌市 2023-11-22付）

同校の特色ある取組「秋の歯科健診」

　児童たちに歯と口の健康づくりを！―。札幌市立定山渓小学校（石川直道校長）は第６２回全日本学校歯科保健優良校「日本学校歯科医会会長賞」を受賞した。学校歯科保健に関する継続的な取組が評価されたもの。工藤綾乃養護教諭は「これからも児童一人ひとりが学校や家庭での歯磨きを習慣付け、健康を保ってほしい」と期待を込めた。

　表彰は日本学校歯科医会が主催。学校歯科保健への取組が優良と判断した学校を学校歯科保健優良校として毎年度表彰しているもの。

　本年度は全国から１０９校・園から応募があり、審査の結果、優秀賞（文部科学大臣賞）７校・園、日本学校歯科医会会長賞７校・園、日本歯科医師会会長賞１０校・園、奨励賞８１校・園が選ばれた。

　日本学校歯科医会会長賞を受賞した７校のうち、道内小学校は唯一となった。同校の受賞は、今回が１２回目。

　工藤養護教諭は「これからも児童一人ひとりが学校や家庭での歯磨きを習慣付け、健康を保ってほしい」と期待を込めた。

　同校の「歯と口の健康づくり」の取組は、平成１２年から始まりことしで２４年目。児童たちは日頃から学校や家庭で歯と口を大切にするために様々な取組を行っている。

　年度始めには助成金を活用して、歯ブラシや手鏡、染め出し液など必要な備品を学校で購入、配布した。

　毎日、給食後に５分間の「歯磨きタイム」を徹底。ちびむすドリル「一緒にハミガキ★」を校内放送し、正しい歯磨きの仕方を指導している。

　夏休みと冬休みには、工藤教諭が手作りの歯磨きカレンダーを配布する。休み明けには染め出し検査を実施し、きれいな歯を維持した児童には石川校長が「歯磨き大賞」を贈呈。主体的に口内健康を維持しようとする姿を促している。さっぽろ歯・口の健康週間ポスターコンクールに応募する作品制作にも積極的に励む。

　また、同校では春の健診に加え、清水健司歯科医師の協力のもと、秋にも歯科健診を実施。今月９日には、全児童が診察を受けた。歯磨きが不安な児童や磨き残しがある児童には、歯科衛生士が歯磨き方法を指導し、サポート。児童たちは磨く順番や歯ブラシの持ち方など、集中して耳を傾けた。

　総合的な学習の時間の一環として、歯と口の健康に関する学習成果発表会「和・歯・８０２０ワールド」を毎年開催している。

　この日は、３年生以上の児童たちが清水歯科医師に質問した。

　「脱灰と再石灰化とは？」「どうして警察歯科医が歯で身元を特定できるの？」「悪玉菌を減らして善玉菌を増やす方法は？」などと、それぞれの探究テーマに沿った内容について聞き、清水歯科医師による専門的な回答を細かくメモした。

　ことしは１２月１３日に実施する予定。

(札幌市 2023-11-22付)