生成AIパイロット校の札幌中央小 情報モラル教育徹底を 研修会で教材開発企業が講義(札幌市 2023-11-21付)
文部科学省の生成AIパイロット校に指定された札幌市立中央小学校(冨波修校長)は17日、同校で公開研修会「教育・校務における生成AIの利用で変わる働き方」を開催した。デジタルシティズンシップ教材などを開発する(株)サイバーフェリックスの髙橋秀幸取締役が講師を務め、生成AIの利用に当たって、従来のインターネット情報と同様「情報モラル教育を徹底することが重要」などと説いた。
同校は本年度、文科省のリーディングDXスクール事業に指定されるとともに、生成AIパイロット校にも選ばれ、授業をはじめとする教育活動や校務で生成AIの活用を推進している。
研修会は、文科省が策定したガイドラインに基づく学校における安全で効果的な生成AIの活用について、操作体験などを通して学ぶ機会とした。
髙橋取締役は「生成AIの概要と教育現場での活用」をテーマに講義。
現在、世界には多数の生成AIが存在しており、企業や自治体などで普及しつつあることを示した。
教育に関する影響では、チュータリング機能を持つ「Khanmigo(カンミゴ)」など、子どもの課題や教員の授業づくりなどをサポートする生成AIが誕生していることを紹介。
カンミゴは、子どもが「答えを教えて」と質問しても「自分でできるようになることが大事。問題を解くには何が必要だと思う?」と返すなど、子どもの問題解決能力を育むための“家庭教師”としての役割を徹底したものになっている。
代表的な生成AIのチャットGPTでもチャットボットのカスタム機能が追加され、英文の添削や文法、発音のアドバイスをするチャットボットの作成が可能となるなど、教育に役立つツールが増えてくる可能性に触れた。
つぎに、主な生成AIであるビングチャット、チャットGPTの概要を説明し、ビングチャットは回答の出典をリンク付きで明示する、チャットGPTでは関数やマクロの作成ができるといった機能を紹介。それを踏まえ参加者は、持参した端末を使って質問文を入力するなどして、それぞれのツールでできることを体験した。
生成AIの利用に係る留意点として①個人情報や機密情報の入力②著作権保護③回答の正確性―の3点を提示した。
現状では回答の正確性が保証されていないため「従来のインターネット情報と同様に、自分で情報の正誤を判断していく必要がある」と強調。「文科省のガイドラインでも示されているように、情報モラル教育を徹底することが重要」と呼びかけた。
(札幌市 2023-11-21付)
その他の記事( 札幌市)
札幌定山渓小 歯科医会会長賞を受賞 継続的に歯磨き習慣付け 第62回全日本学校歯科保健優良校
(2023-11-22) 全て読む
札幌向陵中 メクビット活用し授業 既習の活用見取る場面 保体2年 交通事故回避へ
(2023-11-22) 全て読む
札幌新川中央小 開校50周年研究会 子が伝え合い表現工夫 6年国語 効果的なスピーチへ
(2023-11-22) 全て読む
第69回読書感想文コンクール 17人と1校に栄誉 札幌市学校図書館協が表彰
(2023-11-21) 全て読む
札幌市教育地図研 児童生徒作品展 国土地理院賞 一村さん・三角山小 特別賞など力作121点並ぶ
(2023-11-21) 全て読む
札商 出張お仕事体験会 建設業 楽しそう 鉄筋の結束や型枠取付等
(2023-11-21) 全て読む
札幌澄川小 教育実践発表会 本気の追究生まれる授業 思考の共通部分を焦点化
(2023-11-20) 全て読む
札幌市中学校教頭会 全日研修会 あすの円滑な学校経営へ 新たな3ヵ年研究の取組提言
(2023-11-20) 全て読む
税の書道展・標語表彰状授与式 税金で明るい未来を 札幌中央小6年生15人に光
(2023-11-20) 全て読む
20個人7団体を表彰 安全・安心まちづくり功労者 札幌市
(2023-11-20) 全て読む