網走養護　開校５０周年記念式典　伝統を未来につなげて　地域の願いに応え　子大切に

（学校 2023-12-13付）

網走養護学校開校５０周年記念式典

　【網走発】網走養護学校（大泉真哉校長）の開校５０周年記念式典が８日、同校体育館で執り行われた。全校児童生徒をはじめ、来賓として道教委の大鐘秀峰委員や網走市の水谷洋一市長らが出席。大泉校長は、５０年間にわたる同校の歴史を振り返るとともに、これからも「保護者や関係者、地域の願いに応え、子どもたちの個性を大切にし、生き生きと育ち、成長できるよう職員一同努めていきたいと決意を新たにした。

　同校は、昭和４９年に道東地域初の肢体不自由の養護学校として開校。児童生徒の地域での社会的・職業的自立に向け、創意あふれる教育活動を展開し、ことしで創立５０周年を迎えた。

　式辞に立った大泉校長は、５０周年のテーマ「つなぐ」について触れ「これまでたくさんの先輩たちが一生懸命、勉強やスポーツに取り組み、多くのことを学び、卒業後は社会に巣立っていった。皆さんも多くの先輩方のように、自分を大切にし、相手のことを大切に思い、いろいろなことに興味を持って、たくさんチャレンジしてほしい。このことを未来につなげていきたい」と呼びかけた。

　また、今後を見据え「保護者や関係者、地域の願いに応え、子どもたちの個性を大切にし、生き生きと育ち、成長できるよう職員一同努めていきたい」と述べた。

　続いて、道教委の大鐘委員が倉本博史教育長の祝辞を代読。「５０年の歴史を刻むことができたのは、歴代の教職員の努力、保護者や関係者、地域の皆さんの理解と協力のたまもの」と敬意を表した上で「これからも学校・家庭・地域が連携し、同校の教育活動を一層充実させてほしい」と期待した。

　その後、同校の教育活動に尽力してきた人たちへの感謝状贈呈、あばしりようごフォトコンテスト２０２３で受賞した児童生徒への表彰式などが行われた。

　最後に、児童生徒会代表を務める高等部３年の岡龍一さんがあいさつ。「すてきな思い出をつくることができたのは地域の方々のおかげ。これからも学校で学んだことを生かして頑張っていきたい」と決意を新たにした。

(学校 2023-12-13付)