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道中理　冬季研修会　若い力の輪　全国に広げ　１０月の函館大会概要報告等
（関係団体 2024-01-17付）

道中理冬季研

　道中学校理科教育研究会（道中理、小林直人会長）は１１日、ホテルライフォート札幌で冬季研修会を開催した。ことし１０月に函館市内で開かれる第６２回道中理函館大会の概要報告や、６年度の研究に向けた見通しなどの協議を通して、本道理科教育のさらなる推進を目指した。

　小林会長はあいさつで昨年１０月に旭川市内で開かれた第６１回道中理旭川大会の成果を振り返り「６年度の道中理函館大会、７年度の全国中学校理科教育研究会北海道大会の成功に向け、チームとしての絆を深めていきたい」と呼びかけた。

　各団体が若手会員の確保・育成に苦慮する中、道中理若手会員による学習会「ユースネット研修会」の取組を高く評価。「全道の会員のネットワークを確立し、若い力の輪を全国に広げたい」と述べた。

　髙橋直也研究副部長による第７０回全中理東京大会の成果報告、上原大岳旭川大会運営委員長らによる大会報告に続き、伊藤雄一研究部長が本年度の研究の総括および次年度に向けた研究アプローチ案を説明した。

　伊藤研究部長は、本年度から新たにスタートした研究主題「学びの再構築を通して、自然との共生に向かう理科教育」の成果と課題に言及。学びのプロセスを重視した実践研究に一定の成果を示しつつ、指導と評価の一体化の観点から「学びの再構築につながる学習活動や学習形態の工夫、自然との共生に向かう資質・能力を育む学習評価の工夫をさらに検討・検証を重ねる必要がある」とした。

　その上で、６年度の研究に向けて、単元構成の工夫や自由度の高い教材・教具、見通しを持つことができる工夫や学びのゴールを明確にし共有する工夫などの要素を大切に研鑚することを確認した。

　１０月１８日に函館市立深堀中学校で開かれる第６２回道中理函館大会の概要報告では、橋本智也大会運営委員長が「皆さんにとって、日常の実践の役に立つ実り多い大会にしたい」と意気込みを述べたあと、函館地区の中村英彦研究部長が概要を説明。大会副主題「“学びの過程”に着目し、資質・能力を系統的に育む理科教育」のもと、研究の視点、各学年部会における公開授業の単元などを紹介した。

　このあと、研究主題・研究仮説の具現化に向けて必要な要素や授業展開などについてグループディスカッションした。